渡辺喜美金融相は15日の閣議後会見で、米政府が公的支援に乗り出した連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)など米政府支援企業(GSE)が発行する債券について、日本の金融機関や機関投資家の保有額が昨年6月末時点で2280億ドル(約24兆2000億円)に上ることを明らかにした。
国内保有額は渡辺金融担当相の私的懇談会「金融市場戦略チーム」が調査した。これによると、世界全体の保有額1兆3000億ドルに対し、中国が3760億ドル保有するなどアジア各国の保有額が8000億ドルに上った。GSE債は金融機関のほか、日本政府も外貨準備の運用資産として保有している。【永井大介】
毎日新聞 2008年7月15日 12時59分(最終更新 7月15日 13時36分)