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【コラム】 スーパーカブのすごさに改めて迫る!

そば屋の出前や新聞配達などのイメージが強いホンダのスーパーカブ。1958年に発売されて、50周年。そのスーパーカブが、世界での累計生産6000万台という記録を打ち立てた。これってどのぐらいすごい記録なの?

「自動車で最高のシリーズ生産台数を記録しているのはトヨタのカローラですが、2005年に3000万台を超えたばかり。2輪、4輪を問わず世界で一番多く生産されたエンジン付きの乗り物ということになりますね」(スクーター専門誌『スクーターファン』の三上編集長)

スーパーカブが、これほどまでに世界で受け入れられた理由は何なのだろうか?

「高性能で、扱いやすく頑丈だということでしょう。燃費の良い4サイクルのエンジンは、発売当時のライバルを圧倒する高出力でした。『そば屋が出前のときに片手で運転できるように』とクラッチレバーはなく、ウインカーも右手だけで操作可能。頑丈さに関しても『オイルを入れなくても走った』、『数年間放置したのに一発でエンジンがかかった』などの逸話があります」(同)

ちなみに現行モデルのガソリン1リットルあたりのカタログ燃費は、なんと110km。実燃費でも60〜70 kmは走るという。ガソリン価格の高騰やCO2の排出量削減という面でも優秀な乗り物といえる。 

もうひとつ、特筆すべきなのは販売戦略。

「発売の翌年、アメリカホンダを設立し、アメリカに進出しました。バイクの本場アメリカで成功することが大切だと考えたからです」(本田技研広報部・高山さん)

当時アメリカではバイクは“不良の乗り物”というイメージで見られていたが、ホンダはカップルや親子が楽しげに走る広告を展開し、「バイクはダメだけどホンダならいい、という母親がいたほどバイクの好感度を上昇させた」(三上編集長)という。

従来のバイクに対するイメージを一変させたスーパーカブ。お馴染み過ぎて見逃していたけど、実はとってもすごい乗り物だったのですね…。
(R25編集部)

ほかにもあるスーパーカブのここがすごいはコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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