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巨人を負かすにゃ刃物はいらない

●深刻な左腕アレルギー

「ナイスゲーム。これで5割ですね」

 試合後の原監督、満足げだった。

 6日の中日戦で7―3と逆転勝ち。貯金を今季最多の3とし、2位・中日に0.5ゲーム差と迫った。以前から「貯金3が5割」と話していた指揮官はやたらとご機嫌だったが、六回までは顔が引きつっていた。

 確かにこの日の巨人打線、珍しくつながった。2点を追う七回2死から2番手の吉見を攻め、3連打で1点を返すと、「価値がある」と原監督が絶賛した小笠原の満塁本塁打で逆転。リーグ防御率トップの吉見に引導を渡したものの、中日の先発・チェンには手も足も出なかったのだ。

 五回までわずか3安打の無得点。六回にラミレスがソロ本塁打を放ったところで、チェンの左足が痙攣(けいれん)して降板しなければ、勝負はどうなっていたか分からなかった。

 巨人打線の左腕アレルギーは深刻だ。今季、相手の先発が左だった試合は、15勝16敗で負け越している。5日は小笠原を攻略して6点を奪ったものの、それでもサウスポーに対する打率は.224。左投手に先発されると、平均で2.27点しか奪えていない。

 村中が先発した2日のヤクルト戦で原監督は、高橋由、阿部、小笠原の主軸左打者3人をスタメンから外した。首脳陣にも充満する苦手意識がまた、選手の左アレルギーに拍車をかけている。

●二岡の復帰も微妙

 二岡が戻ってくれば、少しは変わる。首脳陣の中には楽観視する声もあるが、当初はこの中日戦から復帰する予定だった二岡の一軍昇格は延び延びに。直前の3日になって「足にまだ不安があるので」と本人の希望で白紙になったばかりだ。

「新たな復帰のメドに設定された11日からの横浜戦もどうなることやら。二岡は開幕戦で右ふくらはぎを肉離れして二軍落ち。オープン戦終盤に間に合わせろ、と昨秋に行った左ヒザ手術のリハビリを首脳陣から急がされた結果です。本人にはそのトラウマと恐怖心が残っているようで、仮に一軍に復帰してもしばらくは恐る恐るのプレーになるはずです」(チーム関係者)

 二軍調整中に19歳の坂本に遊撃のレギュラーを奪われ、二岡は三塁にコンバートされる予定。肉体的な負担は減るが、不慣れなポジションは精神的な不安を増大させる。二岡の故障が癒えたとしても、巨人の左腕恐怖症は完治には程遠い。

【2008年7月7日掲載】


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