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2008/07/16

アメリカは博打漬けの破綻国家

お金で死なないための本 [いつでもカード、どこでもローンの落とし穴] お金で死なないための本 [いつでもカード、どこでもローンの落とし穴]
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2007-10-13

株式日記さんちで「古典的貨幣」と「乗数金融」という話をしているんだが、それが最近のアメリカ経済の実状をよく表しているので紹介してみる。まずは、アメリカで
金融資産が急増しているという件なんだが、
【金融機関・企業・世帯がもつFinancial Assetsの時価の急増】
   〔年度〕           〔GDP対比〕
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1960年代~1980年の20年間      ほぼ、400%
1981年~1990年の10年間       600%に増加
1991年~2000年の10年間       800%に増加
2001年~2007年の7年間       1000%に増加
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1980年代までは、GDPの4倍程度で推移していたわけだ。それが現在では10倍。アメリカのGDPが1300兆円なので、
1京3000兆円の金融資産があるというわけで、しかもアメリカは金利が高い。仮に金利5パーセントとすると、それらの金融資産の
金利だけで650兆円という事になってウハウハなんだが、誰がそんな金利払えるの? 払えないでしょ、ほら、だからアメリカ経済は破綻してるんですよ、というわけだ。




アメリカは世界中から金をかき集めて毎年100兆円もの借金をして経済を回している。そして金融的な資産総額は1京3000兆円もの金額に膨らんでいるのですが、これらの株や債券の金利を支払っていけることなど不可能だ。すなわちバブルは崩壊させて信用収縮が起きるのは避けられない。

ところはFRBは必死になって資金供給しているからパニックは起きていない。日本だけでも400兆円もの米国債を保有していますが、利払いはこれからも可能なのだろうか?
そら、どんな働いても、年間650兆円の金利負担できるヤツなんかいるわけない。ちなみに日本の場合、金融資産は1500兆円といわれているので、GDPに対してそれほど大きくないし、金利がタダ同然なのでどうってことない。しかも国債にしても他国から借りてるわけじゃないので、いざ踏み倒しても国民に迷惑かけるだけで他国に迷惑かけないので、日本は偉いです。

これがどういう意味を持っているかというと、実体経済が1300兆円の規模しかないのに、とりあえず「計算上はカネ持ちだという事にしておく」という素晴らしい方法で贅沢をする事を覚えたわけだ。気分だけはカネ持ちなので博打も派手に賭けるが、実は貧乏なので負けたらスッカラカンです。なんか、こういうのどっかで見たなぁと思ったら、パチンコに狂って闇金で借金して自滅するバカみたいなもんだと気がついたわけで、ファンドだとか投資信託とか言っても、しょせんは博打なので、どっかで誰かが損するしか解決法はないわけだ。まぁ、大統領が演説はじめたとたんに原油先物大暴落とか、株価もドルも下落とか、いずれ博打は手仕舞いするしかないわけです。

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