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28日にも内閣改造 首相が決断
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福田康夫首相は15日、政権発足以来初となる内閣改造を28日にも行う方針を固めた。議長を務めた主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を終え、政策遂行上の一区切りがついたことや、今後も与党への影響力を保持する上でも、人事権を行使するのが得策と判断した。8月下旬に臨時国会を召集する予定であることも踏まえた判断だ。
内閣改造をめぐってはこれまでも、今年1月や4月などで与党内から期待の声が上がったが、首相は「政策の継続」(首相周辺)を重視し、安倍改造内閣で任命された閣僚のほとんどを使い続けてきた。
しかし、サミットが終わったのを機に、与党からは内閣改造を求める声が沸騰。首相自身は改造には慎重だったが、与党からの圧力もあり、改造で首相の影響力を示すのが得策と判断したもようだ。
実際に、月末からの外遊を予定していた複数の閣僚や副大臣に自粛するように指示するなど、改造断行への環境整備を進めている。政府筋も15日、「改造して後悔するかどうかなんて、やってみないとわからない」と述べた。改造に当たっては首相を支える官房長官と、年金・医療問題を抱える厚労相がポイントとなる。
首相は15日、額賀福志郎財務相を呼び、平成21年度予算の大枠を示す概算要求基準(シーリング)を月末に閣議了解するよう作業を進めることを指示した。自民党関係者は29日に閣議了解することで調整しているとしており、改造は30日が有力視されている。ただ、8月は北京五輪開会式への出席や臨時国会召集など多くの日程があることにも考慮し、28日に行う可能性が強い。