現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 文化
  4. 記事

芥川賞、楊逸さん「時が滲む朝」 初の中国人

2008年7月15日19時51分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真芥川賞を受賞した楊逸さん=15日午後8時38分、東京都千代田区丸の内、林敏行撮影写真芥川賞を受賞した楊逸さん(左)と直木賞を受賞した井上荒野さん=15日午後8時55分、東京都千代田区丸の内、林敏行撮影

 第139回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に中国人の楊逸(ヤン・イー)さん(44)の「時が滲(にじ)む朝」(「文学界」6月号)が選ばれた。楊さんは22歳で来日してから日本語を学んでおり、日本語を母国語としない外国人の受賞は芥川賞73年の歴史で初めて。中国人の受賞も初めてとなる。

 2度目の候補で賞を射止めた楊さんは「とても感激しています。この小説にはいろんな思いがあり、作品が評価されたことに感動しています」「九州に住む妹に電話で受賞を知らせたら、『勘違いじゃないの』と言われて、一瞬、そうかと思った」と笑顔を見せた。

 直木賞は井上荒野(あれの)さん(47)の「切羽(きりは)へ」(新潮社)に決まった。父は作家の故井上光晴さん。

 副賞は各100万円。授賞式は8月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

朝日いつかは名人会ガイド

第5回公演の模様を収録したオーディオブック(音声のみ、有料)をダウンロード販売中です!
落語はもちろん、会場の爆笑を呼んだトークのコーナーを含む全編収録版と、柳家喬太郎「一日署長」だけの真打ち版、あわせて2種類です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
オーディオブックの発売にあわせて、ダイジェスト版の動画も、インターネット上に流しています。オーディオブックと同様、こちらのページをご覧ください。