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人工呼吸器はずし殺人、立件は困難と判断 富山県警
富山県の射水市民病院で平成18年3月、末期患者6人が人工呼吸器を外したため死亡していたことが判明した問題で、富山県警は、呼吸器を外した医師の立件は困難と判断した。殺人容疑で書類送検するが、富山地検は不起訴とする見通し。
薬剤を投与する積極的な行為では有罪判決が言い渡されるケースがある一方、治療を中断する人工呼吸器外しのように消極的な方法を選んで起訴された例はなく、捜査当局の判断が注目されていた。
問題は、12〜17年の間に人工呼吸器を取り外された50〜90代のがんなどの末期患者が死亡。17年10月、看護師の指摘がきっかけで発覚し、病院側は死亡の経緯に不自然な点があるとして県警に届け出た。