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【Re:社会部】大人にはやる「百日ぜき」
「百日ぜき」という病気をご存じですか? 2週間以上の長期に渡り、発作的な激しいせきが続く感染症です。先月、せきがなかなか止まらないため、病院で血液検査をした結果、百日ぜきと診断されました。
後輩から「百日ぜきって名前が面白いですね。今何日目ですか?」とからかわれましたが、百日ぜきは、せきやくしゃみで感染し、乳幼児が重症化すると、耳や脳に障害が残ったり、ひどい場合は死に至ることもある怖い病気です。日本では予防接種に三種混合ワクチン(ジフテリア、百日ぜき、破傷風)が使われています。
国立感染症研究所によると、今年の患者数は6月22日時点で3632人と過去10年で最速ペース。もともと乳幼児の病気ですが、いま問題化しているのは大人間での流行です。8年前は2%程度だったのが、今年は4割近くを占めています。大人は症状が比較的軽いため、夏風邪と思って感染に気づかないケースが少なくないようですが、怖いのは、そんな大人から乳幼児への感染です。
取材先で「移さないでね」と渋い顔をされるのはもちろん、乳幼児がいる我が家でも、直ちに別室に隔離されてしまいました。医師によれば、1、2週間、指定の薬を服用すれば、ある程度治まり、他人への感染も比較的抑えられるそうです。せきが長引く方は、一度疑ってみてください。(龍)