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廃食油燃料化装置を開発/エコ・エナジー研究所、全国展開へ 2003年6月11日

 
  【東京】那覇市を本拠地とするエコ・エナジー研究所(仲村訓一代表)がこのほど、廃食油を精製しディーゼルエンジンの燃料やボイラー燃料に変える装置を開発した。横浜支社内に装置を設置し、全国展開に向けた活動を本格始動させた。仲村代表は「使用済みのてんぷら油がエコオイルとなり燃料として再利用できる画期的な装置。自治体などがゼロエミッションの推進に向け活用してほしい。ちゅら島沖縄発の装置として全国発信したい」と話している。
  特許出願中の廃食油燃料化装置(エコールZ-100L)は4年の歳月を経て5月7日に完成。同装置は、使用済みのてんぷら油を天然触媒によってエコオイルにリサイクルし重油を混合することでボイラー燃料などを精製する。
  廃食油は使用後数カ月経過して酸化したものであっても完全に触媒し短時間でエコオイルに戻すことが可能だ。一連の工程はすべて自動で行われ50リットルの廃食油を処理した場合、重油との混合で100リットルの燃料が精製できる。
  仲村さんは「これまで廃油は、各家庭で固めたものを自治体が回収し燃やして処理していたがダイオキシンの発生など問題がある。この装置は、液体のまま回収した廃油を用いて燃料を精製する。ゼロエミッションの観点から行政への周知とともに大量に廃油が出るホテルや食堂などに提案していきたい」と話す。
  また同社は、廃タイヤやビニールなどから重油を精製するシステムも確立。仲村さんは「開発した装置とともに普及すればオールリサイクル燃料が可能になる」と強調する。問い合わせは、エコ・エナジー研究所098(951)1760。
 


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