沖縄放送局

2008年7月15日 18時37分更新

北部のドクターヘリ最終日

名護市を拠点に沖縄本島北部の救急搬送を行ってきた民間病院の「ドクターヘリ」が病院の経営の見直しなどを理由に15日で1年あまり続けてきた運航を一時休止することになりました。

医師が乗り込んで治療をしながら搬送にあたるヘリコプター、「ドクターヘリ」について名護市の北部地区医師会病院は、去年6月から独自に運航してきましたが、病院の経営の見直しなどから15日で一時休止することになりました。

最終日の15日も国頭村のホテルでベッドから転落し頭を打った1才のこどもを病院に搬送するなどこの1年あまりで236件の搬送をしてきました。

休止を前にNPO法人による運航の継続を目指している小濱正博医師らがヘリポートで記者会見を開きました。

この中で、小濱医師は「休止は残念だが一般の人の寄付や企業・行政の協力を得て9月初旬には運航を再開していきたい」と述べ、これまでに600万円の寄付が集まったことを明らかにした上で今後も幅広く協力を呼びかけ、再開を目指す考えを示しました。

そのうえでヨーロッパなど民間が自主努力で運営しているドクターヘリの仕組みを参考に継続的な運用ができる体制づくりに取り組む考えを示しました。