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安芸・芸陽病院:統合へ 救急・小児・周産期医療を強化--県が整備案 /高知

 ◇人口減で病床数削減し経営効率化

 県は、建て替えを検討していた県立の安芸病院と芸陽病院(ともに安芸市)を統合して「新安芸・芸陽病院」とする整備案をまとめ、県議会に示した。今議会でも審議されている。人口減を見越して規模を縮小させるが、芸西村以東の中核病院と位置付けて救命救急などを強化する。併せて芸陽病院の精神科病床の一部を高知医療センター(高知市)に移転する計画だ。【服部陽】

 県の整備案によると、現行の病床数は、安芸258床(一般230床、結核28床)、芸陽153床(すべて精神科)。新病院の整備案では現行の計411床を、260~270床(結核を含む一般180床、精神80~90床)に削減し、経営効率を上げる。

 その一方で、医師不足で対応しきれなかった救急医療▽小児医療▽周産期医療--に力を入れ、「(入院医療を担う)2次医療をほぼ完結できる体制」を目指す。現在の安芸病院の診療科に、呼吸器科と精神科を加えた16科を想定。医師数は、高知大と協力しながら、現在の25人から開院時に32人、最終的には35~38人体制を目指す。

 芸陽が担う精神科医療は、高知市など県中央への移転も検討されたが、新病院で存続。高知医療センターには40床を新設する方針で、同センター側に打診している。

 両病院は隣接して70年代に建設されており、施設が老朽化。耐震基準も満たしていない。昨年度の決算では安芸で5億1000万円の赤字、芸陽で5200万円の黒字が見込まれている。県が医師らによる委員会を作り、新病院の姿を模索していた。

 新病院は両病院を壊した跡地に建設される予定。早くて2013年中の開院を見込み、県は今年度中に設計会社の選定を済ませたい考え。尾崎正直知事は10日の県議会答弁で「この整備案が最善だと考えるが、議論をしながら1日も早い病院整備に向けて取り組んでいく」と述べている。

毎日新聞 2008年7月15日 地方版

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