第139回芥川賞・直木賞の候補作品が発表された。選考会は15日、東京・築地の新喜楽で。前回に続き中国語を母語とする楊逸(ヤン・イー)さんが芥川賞の候補に。朝日新聞で連載された荻原浩さんの『愛しの座敷わらし』も直木賞候補に挙がっている。
両賞の候補作は次の通り。(敬称略、50音順)
【芥川賞】磯崎憲一郎「眼と太陽」(文芸夏号)▽岡崎祥久「ctの深い川の町」(群像6月号)▽小野正嗣「マイクロバス」(新潮4月号)▽木村紅美「月食の日」(文学界5月号)▽津村記久子「婚礼、葬礼、その他」(同3月号)▽羽田圭介「走ル」(文芸春号)▽楊逸「時が滲む朝」(文学界6月号)
【直木賞】井上荒野『切羽へ』(新潮社)▽荻原浩『愛しの座敷わらし』(朝日新聞出版)▽新野剛志『あぽやん』(文芸春秋)▽三崎亜記『鼓笛隊の襲来』(光文社)▽山本兼一『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』(文芸春秋)▽和田竜『のぼうの城』(小学館)