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和歌山・桜井市の薬物事件 元職員に懲役3年6月求刑
桜井市環境部業務課職員らによる薬物事件で、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた元同課職員、木村健被告(35)=懲戒免職=の論告求刑公判が14日、奈良地裁葛城支部で開かれた。検察側は「公務に従事しながら覚醒(かくせい)剤を使用、譲受し、職場に拡散させた責任は重い」として懲役3年6月を求刑。また、公判で木村被告は、平成5年に市職員に採用されたことについて「(市の現職課長の)父の口利きで入れてもらった」と発言。市人事課は「そのような事実はない」と否定している。
この日は木村被告が3月、職場で同課臨時職員から乾燥大麻を譲り受けたことや、別の同課職員ら2人に覚醒剤を譲渡した起訴事実について罪状認否が行われ、木村被告はいずれも全面的に認めた。検察側は罪状認否で「正職員になるため、木村被告の父親に口利きしてもらいたいと思った臨時職員から大麻を譲り受けた」と指摘した。
木村被告はこのほか、覚醒剤の所持や使用、使用後にスーパーで警備員らに頭突きしてけがを負わせた傷害罪などでも起訴されており、検察側は「常習性があり、規範意識が鈍磨している」と厳しく指弾した。