ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン静岡> 記事

店頭価格 ようやく表示/熱海市

2008年07月15日

写真

店頭価格を表示したガソリンスタンド=熱海市下多賀

 店頭価格が表示されていなかった熱海市内のガソリンスタンドで7月から、1店舗が店頭表示に踏み切った。今回表示した店舗は「ガソリン価格が急騰する中で、お客さんの反応はシビアで、いつまでも価格表示しないことは許されない」と判断したという。(白石陽一)

 この店舗は同市下多賀の「向井商店」。吉岡清マネジャーは「営業を始めて40年ほどになるが、価格表示は初めて」と話す。

 県内各市にくらべて、市内のガソリン価格が高いことから、多くの市民は価格が安い神奈川県湯河原町などで給油していたという。同市市民生活課によると、市内のガソリンスタンドは12店舗ある。店頭価格を表示しているスタンドは「少なくともここ10年はなかった」といい、「観光客のお客が逃げてしまう不安が大きかったからではないか」とみている。

 「なぜ熱海だけ価格表示しないのか」といった苦情は石油元売り会社や市にも寄せられていた。市はこれまでも何度か価格表示を業者側に要請したが、「つぶれてしまう」と受け入れられなかったという。

 吉岡マネジャーは「1日でレギュラーガソリンは1リットル当たり9円上がった。はっきり価格を表示し、お客さんが選択できるようにしなくては、かえってお客さんが離れてしまう」と話す。

 価格表示することによって、わざわざ湯河原町まで給油した方が本当に得なのかどうか、お客さんに判断してもらえる利点もあるという。

 市内のレギュラーガソリン価格は、1日から3日の市調査(6店舗)で、1リットル当たり平均191円で、最高は195円になった。石油情報センターの価格調査(7日)では、県内平均価格は183・1円だった。

朝日新聞購読のご案内

ここから広告です

広告終わり

マイタウン地域情報

ここから広告です

広告終わり