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【国際】

竹島明記に韓国反発 日本大使館前で抗議

2008年7月15日 朝刊

14日、日本が新中学校学習指導要領の社会科解説書に竹島を明記したことに抗議し、ソウルの日本大使館に近づこうとして制止される韓国人男性=共同

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 【ソウル=築山英司】日本政府が14日に新中学校学習指導要領の社会科解説書に竹島(韓国名・独島)を初めて明記したことに対し、韓国国内で反発の動きが始まった。日本政府の対応次第で、2005年の「竹島の日」騒動以来の抗議活動が、韓国に広がる恐れがある。

 ソウルの日本大使館前で高齢男性1人が「独島侵奪の野望を粉砕しろ」と書いたたすきをかけ、「独島は韓国領」とハンドマイクで絶叫し、大使館正門に突進したが、警備の警察官に阻止された。

 水原市から来た男性(39)は数時間、白地に太極旗をデザインした韓服を身に着け、日本語で「独島は韓国領土だ」と書かれたプラカードを黙って掲げた。

 与野党の国会議員も抗議活動を開始。与党ハンナラ党の約40人は日本大使館を訪れ「領有権主張の撤回」を要求した。野党の民主労働党も大使館前で抗議の意を示すシュプレヒコールを行った。ハンナラ党と最大野党民主党の一部議員はそれぞれ実効支配する竹島にヘリコプターで向かい、気勢を上げた。

 米国産牛肉の輸入再開に反対する集会・デモを主導したインターネットの掲示板には「日本大使館前で集会を」という呼び掛けも現れた。抗議活動の方法が議論されている。

 

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