県の第2次行革プランで発表された県立尼崎病院(東大物町)と県立塚口病院(南塚口町)の統合について、尼崎市の白井文市長は14日の会見で、「市内医療の中核と考えている病院。他市とも協力して、存続について要望していきたい」と話した。
同プランでは、現在の県立塚口病院の機能を県立尼崎病院に移して機能アップを図るとされている。市長は病院の再編について「全国的に病院の再編をしていかなければならないことは分かる」としながらも「県立塚口病院と県立尼崎病院は、市民が多く利用し、市にある医療施設の中核と考えている」と、両病院の重要性を強調。「塚口病院の小児医療分野は、伊丹市にできた阪神北広域こども急病センターとも連携しているので、影響は尼崎市にとどまらない」として、「両病院の位置づけを明確化させたうえで、伊丹市とも協力しながら県に両病院の存続を要望していきたい」と話した。【幸長由子】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年7月15日 地方版