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医学生セミナーで県内研修PR
県と県内17病院で構成する「良医育成県コンソーシアム」は13日、都内で開かれた医学生向け合同セミナーに出展、全国の病院と競いながら県内研修を呼び掛けた。参加者の多くは2010年春に卒業予定の5年生。全国的な医師不足の中、研修医確保は至上命令。再来年に向け、早くも争奪戦が始まっている。
セミナーは民間企業の主催で、県内の病院がまとまって参加するのは昨年に続き2回目。今回はブースの広さを3倍に拡充し、各病院の研修風景や新潟の四季、食材を盛り込んだ映像を流したり、ポスターやのぼり旗を掲げたりとアピール色を強めた。
50人を超える学生が立ち寄り、参加した各病院幹部が研修プログラムの内容を詳しく説明、病院見学にも訪れてくれるよう声をかけた。
04年度に義務付けられた「臨床研修」で、首都圏の有名病院が選ばれる傾向が近年顕著になっている。こうした傾向を反映し、首都圏有名病院のブースには人だかりができていた。
本県などの地方勢は苦戦が目立ち、道行く学生を何とか呼び止めたり、特産品を配って郷土色を出したりと必死の勧誘。主催企業の担当者は「約350病院が参加し、前回より4割増。どの病院も研修医確保に真剣になっている」と話した。
他県の病院は研修医が直接、学生に語りかける形で人気を集めたところもあり、県コンソーシアムにとってはPR方法に課題も残した。県医薬国保課は「新潟にゆかりのない学生が来てくれた半面、Uターンするかどうか迷っている県出身者もいた。今回の縁を大切にし、継続的にコンタクトを取っていきたい」としている。
新潟日報2008年7月15日
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