■ 反サミット市民団体が壮瞥と洞爺湖駅でデモ行進表明
【2008年6月23日(月)朝刊】


 北海道洞爺湖サミットに反対する市民団体でつくる「反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会」は22日、7月7日と同9日に壮瞥町下久保内の約1万平方メートルの牧草地から決起集会とデモ行進を、8日には洞爺湖駅などの近くでデモ行進する計画を明らかにした。

 今月29日から伊達市弄月町の牧草地へ常駐スタッフを配置しキャンプを設置、来月6日午前に札幌市内で海外ゲストらを招き「反G8洞爺湖サミット国際集会」とデモ行進を実施する。

 22日は札幌市内で集会とデモ行進を行い、「貧困・格差を生むG8をやめよう」「高橋知事はサミットを推進するな」と抗議のシュプレヒコールを上げた。

 集会には約20人が参加。同連絡会事務局の村田燎さんは「酪農家は飼料が値上がりし楽にならず、漁業関係者は燃油値上がりで漁に出ても赤字になる。G8各国が貧困や格差を生みだしている」とサミットを批判。アイヌ民族の川村シンリツ・エアリパック・アイヌさんは「日本政府はアイヌを先住民族と認めたが、先住権などは認めず体面を繕っただけ。サミットにアイヌを利用するな」と主張した。

 このほか国内外からの連携メッセージを読み上げ、「ともに戦っていこう」と決意表明。集会後、主催者らはプラカードや横断幕を手にデモ行進した。
(北川誠)

 
 


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