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【ゆうゆうLife】医療 勤務医が辞める理由(上) 厳しい労働に評価低く (2/3ページ)

2008.7.15 08:27

 ところが多くの場合、その費用は自前。「アルバイトで稼いでは、勉強にあてる自転車操業です」(冒頭の勤務医)という。

 ある外科医は、がん研究のため、国内トップクラスの専門病院で先端医療を学ぼうとしたところ、「初年度は無給」とされた。病院側にすれば、「手術や入院患者の処置も勉強の場」というわけだ。この外科医は「家族の生活費も含め、それまでの貯蓄を取り崩し、1年で約1000万円かかった」という。研究で成果を上げ、海外で学会発表もしたが、渡航費や滞在費約50万円も自己負担した。

 海外留学で1000万円程度を自己負担するのは「よくあるケース」とされ、実家からの仕送りで生活する医師も少なくないという。

                  ◇

 今年、「医者のしごと」(丸善)を出した聖路加国際病院の福井次矢院長は「医師は一人前になるまでの教育期間が長く、その後も最善の医療を提供するために、一生勉強を続けなければならない」と指摘する。人の命を扱う医師が育つには、相応の時間と費用がかかる。しかし、そのことが理解されておらず、ふさわしい待遇もない。

 医師の待遇について、福井院長は「日本では診療報酬が低く、病院収入は外国の病院に比べて格段に低い。それでは、過酷な労働に対して満足な報酬も払えないし、医師をサポートする人材も雇えない。一方でこうした医師を取り巻く環境への理解は進んでおらず、国民の要求は年々高まっている。それで現場が疲弊する悪循環に陥っている」と指摘する。 

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