取り壊しの神事にはクラレOBや関係者などおよそ80人が出席しました。煙突の取り壊しは、クラレ倉敷事業所の再編の一環として行われます。再編は倉敷事業所の建物や施設が老朽化したことや、酒津地区の市街地化により玉島工場と統合するものです。2005年から玉島へ移転を進めており、去年5月には新しい生産・技術開発センターが完成しました。残す工場設備撤去作業は煙突のみとなりました。この煙突2本は、レーヨン糸を生産する工場のボイラー用として建てられ、レーヨンの生産休止以降も他の部門のボイラーとして西側の1本は、去年11月まで稼働していました。伊藤文大社長は「クラレの原点は酒津の工場であり生産や開発の成長を見守ったのがこの2本の煙突です。本当に感慨深いものがあります」と挨拶しました。倉敷事業所はクラレの中で最も古い事業所でこの煙突は創業当時の1930年代に建てられ、クラレOBをはじめ、地域の人にとっても思い出深い煙突です。煙突は上から順に壊し、8月末には作業が終わる予定です。
この資料館は創業時代から残る旧総合事務所の横に造られました。171平方メートルの平屋建ての建物は周りの木々との調和を考えて造られています。クラレの創刊から現在までの社内報をはじめ写真パネルや歴史年表によりクラレの創業当時から現在までの移り変わりを見ることができます。また、貴重な資料として大原美術館などを設計した建築家薬師寺主計が設計した食堂の八角形の柱や通風孔も展示されています。床面には今日から解体が始まった煙突の直径の原寸大がデザインされ設置されたモニターではKCTが製作した「くらしき百景」が上映されています。先週11日には竣工式が行われ山下節生倉敷事業所長を始め工場・施工関係者15人が神事に参加、これまでの歴史に感謝し発展を祈りました。およそ17万平方メートルの敷地のうち、クラレ倉敷事業所として残るのは5万平方メートルで、残る12万平方メートルをどうするか具体的なことはこれから検討されます。
岡山県立大学の講堂で行われた記念式には、大学OBをはじめ総社市民などおよそ300人が参加しました。式では、岡山県立大学の三宮信夫学長が、「独立行政法人として1年が経ちました。地域に根付いた大学として、これまで以上に地域貢献を進めていきたい」と挨拶しました。広島を拠点にヨーロッパなどでも活動している音楽グループ「ゾリステン・ドライエック」が演奏し、記念行事に華を添えたあと、筑波大学名誉教授で、DNA解明の第一人者の村上和雄さんによる記念講演が行われました。村上さんは、笑うことで糖尿病患者の血糖値が下がったことなどこれまでの研究例をあげ、「気持ちの持ち方次第で、DNAの持つ情報が変化する」と説明し、「まだ使われていない遺伝子が覚醒すれば、驚くべき能力が開花する可能性がある」と話しました。訪れた人は村上さんのユーモアを交えた話に聞き入っていました。
ふれあいフェスティバルは園児や保護者、それに地域の人で賑わいました。園内の庭にはフランクフルトやポップコーンなどの模擬店が並べられ、訪れた人が買い求めていました。大変暑くなった、きのう、中でも人気だったのがこちらのコーナーです。アイスクリームのコーナーには多くの人だかりができました。このほか、パターゴルフなどのゲームコーナーも用意され、園児らが保護者と一緒に楽しんでいました。そして今年のふれあい祭りには水島灘源平太鼓保存会が招かれました。メンバーの女子中高生6人の勇壮な演奏に園児たちは見入っていました。演奏終了後には太鼓の演奏も体験させてもらい、園児たちは目を輝かせて取り組んでいました。
先制したのは水島工業。4回、一死2塁から4番山本が、商大附先発の2年生末藤のストレートを打ち返し、弾丸ライナーで突き刺さる先制アーチ。水工が2点を先制します。しかし、商大附もその裏。一死2塁から5番田中勝大が、水工先発山本の甘く入った変化球をとらえ、タイムリースリーベース。すかさず、1点を返します。1点差にされた水工は5回、先頭の岩沢がヒットで出ると。続く井上は、この日、チーム3つ目となる送りバント。しっかりと役割を果たします。このチャンスに3番吉田が応え、ヒットでランナーを返し再びリードを2点差とします。このまま、水工ペースで進むかと思われましたが、商大附は、5回に1点を返してさらに、6回。この回からマウンドに上がった水工の吉田を攻め、満塁から末藤の外野フライで3塁ランナーが同点のホームイン。試合は振り出しに戻りますが、勢いはこのまま商大附へ。続く7回にも一死満塁から、6番山田。7番竹林の連続タイムリーで3点を奪われ逆転を許します。試合の流れを一気にひっくり返された水工も最後まで粘ります。しかし、ランナーは出すものの末藤の前にあと一本が出ず。萱監督が水島工業の指導者となって初めて迎えた夏でしたが、逆転負けという苦い黒星スタートとなりました。
◆12日から2日間、渋川マリン水族館の新たな人気者、人工飼育中のマゼランペンギンの赤ちゃんが、試験的に一般公開されました。5月26日に孵化したマゼランペンギンの赤ちゃんは先週に入って、イカナゴの幼魚も食べるようになりました。近く水に慣れる練習もすることにしており、ペンギンのプールに返す時期も近づいています。また、同じ渋川マリン水族館では、12日、ウミガメと触れ合える催しが始まりました。入館した小学生以下の子供たちは、ウミガメに触ったり、甲羅に乗ったりすることができます。水族館にいるウミガメは、アカウミガメとアオウミガメの2種類で、中には50歳を超えるウミガメもいます。ウミガメと触れ合える催しは、10月25日までの第2、第4土曜日に渋川マリン水族館で開かれています。◆玉野市立総合文化センターでは若手音楽家によるクラシックコンサートが開かれました。コンサートを開いたのは、東京音楽大学を卒業し、演奏家として活動している弦楽四重奏『アルモニューズカルテット』です。ヴィバルディやモーツァルトなど世界の名曲を演奏しました。アルモニューズカルテットは先週、玉野市内の小中学校で演奏会を開き、子供たちにクラシック音楽の魅力を伝えてきました。会場には、クラシック音楽の愛好家だけではなく子どもたちの姿も見られました。◆玉商店会では、恒例の土曜夜市が開かれています。玉商店会の土曜夜市の特徴は地域住民の手作りによるおもてなしです。40を超える夜店が軒を連ね、訪れた人たちと商店主が会話を楽しみながら、ヨーヨー釣りや輪投げなど昔ながらの催しを行っていました。商店街のレトロな雰囲気に手作りの人情味あふれる玉商店会の土曜夜市は人気で、今年は、開催日を2日から3日に増やしています。