中国の大阪総領事、一時帰国中に交通事故死

　中国の大阪総領事館の羅田広総領事は一時帰国中の１１日、河北省の高速道路で交通事故に巻き込まれて死亡した。５５歳だった。複数の中国外交筋が１４日に明らかにした。事故の詳しい状況は不明という。

　羅氏は江西省出身。中国外務省内で日本専門家の一人として知られ、長崎総領事館の領事、札幌総領事などを歴任し、２００６年２月から現職。０２年５月、北朝鮮を脱出した家族が瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ際、中国外務省の担当者（領事局長）として日本側と交渉に当たった。

　羅氏死去について中国外務省新聞局は「この件について発表する権限を与えられていない」とコメントした。（北京　矢板明夫）