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広島大研究グループが赤ペンキで印 世界遺産の宮島原始林
瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されている宮島(広島県廿日市市)の弥山原始林で、約100カ所の樹木などに赤い塗料が吹き付けられていた問題で、広島大学総合科学研究科の奥田敏統教授(植物生態学)の研究グループが原始林の別の場所で約400本の樹木に赤いペンキで印をつけていたことが14日、わかった。
県によると、一部は世界遺産登録区域に含まれるという。県や環境省は、都市公園法違反の可能性があるとして、実態調査のうえで是正勧告する方針。
研究グループは昨年7月ごろ、森林の広がりや二酸化炭素吸収量の変化を調べるため原始林での調査を始めたが、樹木の幹の直径を測定する目印として赤ペンキで印をつけていたという。
奥田教授は「約20年前から海外の熱帯雨林で行っている調査手法をそのまま用いた。認識が甘かった」と話している。