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患者の顔に合わせて人工骨 東大が7月中にも臨床試験

 東京大学は14日、病気などであごやほおの骨が欠けた部分を人工骨で補う臨床試験を7月中にも始めると発表した。全国10カ所の医療機関で実施する。人工骨は患者の顔に適した形がつくりやすく、日常生活が改善するという。

 臨床試験は発育不全でほお骨が欠けていたり、腫瘍(しゅよう)ができてあごの骨を切除したりした患者が対象。人工骨は人間の骨と同じ成分のリン酸カルシウム製で、コンピューター断層撮影装置(CT)で撮影した写真をもとに、顔などの輪郭にあわせて立体的につくる。

 臨床試験は東京大病院のほか、埼玉医科大や東京歯科大、京都大などで合計70人程度を予定。有効性や安全性が確認できれば、医療機器として将来製品化することも検討している。人工骨は医療技術ベンチャーのネクスト21(東京・文京)と協力して開発した。(23:01)

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