だらしな脱出できるかな日記
4月1日(日)
昼食:13:00
あるものチャーハン(冷凍ご飯、卵、葱、シーチキン、ピーマン、ごま油、塩胡椒、日本酒、醤油少々)、インスタントのコンソメースープ
夕食:21:00
大食いを見ていてどうにも食べたくなったラーメン。でも家にカップヌードルしかなかった。というわけで日清カップヌードル(カレー)
夜食:23:00
スーパーで128円で売ってたマンゴープリン
「この数年で好きになったもの」シリーズ、「ピータン」。昔はあのグニッとした食感がイマイチ好きになれなかったんだけど、気がつけば食べまくり。これは大泉学園「祥龍房」の「色々のせたピータン豆腐」¥500。オイシー!
で、こちら「揚げなすのひき肉あんかけ」¥580。近場で美味しい店を開拓しようと思っていろいろ行ったけど、祥龍房は大泉界隈ではいちばん好きだー!
3月30日の大泉学園通り桜並木。
 なんだか眠りが浅くてウダウダしつつ11時起床。
 今日(こそ)は、このWebマガジンでの「だらしな」久々の更新日!
「今回はちゃんと原稿も送ったし、大丈夫に気まっちょる!」と思いながら、確認してみると、なぜか3月下旬の食事メニューが抜けていた。なんでなんでなんでぇ? と焦り、とりあえず自分の送った原稿をチェックしたら、最終原稿ではなく下書きの方を送っていたことが判明。ぐったりうな垂れる。さらに3月1日の日記で<うっすらとした記憶の中で確かなのは「前に連載していた頃は、四捨五入したら30歳だったはず」>と書いているだけれど、バックナンバーを読んでいたら、最後の方は既に四捨五入すれば40歳だった。全然「確か」じゃねぇ! いい加減すぎる!
 思うにこれは、私の生活にほとんど変化がないからかと。新入社員が入ってくるわけでもなければ、人事異動もなく、3年前も2年前も1年前も今も、ひとりヒキコモリ状態で働いているだけ。子供と違って犬猫は幼稚園や小学校に入学したりもしない。資格を取ったとか、恋人が出来たとか、失恋したとかってこともなく、嫁に行ったわけでもない。そんな毎日じゃ時間の経過も曖昧になるってもんですよ。……って開き直ってどうする!
 日曜日ではあるものの、明日締め切りの原稿があるので、その後昼間は地道に働く。
 が、夜になって「これだけは見なければ!」とわけのわからない使命感のようなものに突き動かされ、テレビ東京の「元祖!大食い王決定戦〜爆食女王限界死闘編〜」を観賞。
「爆職女王限界死闘編」。凄い感じ、じゃなくて漢字だけど、そのタイトルに相応しい、戦いだった。決勝はハワイDEラーメン! このバカバカしさが大食いの素晴らしさなんだよねぇ、といたく満足する。見事女王の座を守り抜いたギャル曽根ちゃん(いつの間にやらワタナベエンターテインメント所属)のブログなんぞを読みつつ(やっぱり凄い食べてる! そしてやはりギャル文字!)(http://blog.watanabepro.co.jp/gyarusone/)、食べ物系の本を持ち込んで、日付が変わる前にベッドに。
 誰にも騙されず、誰も騙すことなくエイプリルフール終了。
<本日の読書>
「世界屠畜紀行」(内澤旬子著 解放出版¥2200)……書店で「ジャケ買い」したのは数週間前ながら、「積ん読」状態だった屠畜場イラストルポ。豚や牛、羊、犬やラクダといった「動物」が「肉」になるまでには、どんな工程があるのかという、知ってるようでまるで知らない「現実」を綴っている。写真ではなくイラストなので、そうそうグロくはないものの、でもやっぱり「うはー……」と思わないはずもなく読むタイミングをはかっていたんだけど、休日なので覚悟して読んでみた。いやぁ……凄かった! でも読んで良かった。たぶん、著者の「知りたいのー!」という旺盛な好奇心にとても救われている気がする。韓国、モンゴル、バリにエジプト、沖縄に東京、インドにアメリカなどなど、取材場所が多いのも客観的になれて◎。いやでも凄い。本当に凄い。でもやっぱり「それでも私はお肉大スッキー!」とあえて明るく宣言させて頂きたい。
「まんがキッチン」(福田里香著 アスペクト¥1600)……一方、こちらはお菓子研究家である著者が、愛する少女漫画の世界から発想を得たというレシピ集。「漫画に登場するお菓子を実際に作ってみた」のではなく、「漫画の世界から発想を得たオリジナル」であることがポイント。でもって、単純にレシピを紹介しているのではなく、解説的な著者の「漫画・愛」が全ページから漏れ漏れで、そこがたまらなくステキ。「ハチクロ」「のだめ」といった比較的新しい人気作から、「はみだしっ子」「ベルばら」「アラベスク」「トーマの心臓」といった名作、「放浪息子」「百鬼夜行抄」「棒がいっぽん」「papa told me」などナイスチョイス! な作品も多くて萌えまくってしまった。しかもそのオリジナルお菓子のセンスがもう! たとえば、「ハチクロ」は<はぐちゃん☆コロボックル飴>だし、「のだめ」はライスクリスピーと板チョコとナッツやマシュマロで作る<ぎゃ棒>。ぎゃ棒って!! もう読んでるこっちが「ぎゃぼ!!」ですわ!! 漫画好きなら楽しめること確約。
新人賞の下読み1本。ちょっと面白かった!


4月3日(火)
朝食:09:30
マンゴー牛豆乳(ドライマンゴー+牛乳+豆乳)
昼食:13:30
お茶漬け(冷凍ご飯+永谷園の梅茶漬け。但しご飯大盛り)
夕食:20:00
デリバリーの洋食屋さんのキッズスペシャル(オムレツ+ハンバーグ+エビフライ+サラダ)
でも、これひとつでは持ってきてくれないので、ビーフシチューも頼んで翌日食べた。そういえば洋食欲も昔よりは減ったかなー。
団子猫。いつ見ても重い猫ズ兄が上にいるのが気になる。
この後、見たくもないのに見てしまった朝日。
 静かに、そして確実に「ちょっと忙しいですよ週間」に突入。
 前回のWebマガジンを読んで下さった方からポチポチメールが届き、その中に「船越英二さんや鴨志田穣さんや植木等さんの訃報にも触れず、加護ちゃん! とか言ってるフジタさんは、相変わらず独自の世界で生きてるなぁと笑いました」というような感想を頂いた。
 いやぁ、すみません。でも、なんか巧く言えないんだけど、訃報を耳にしたとき、亡くなった人が親近者でもなく、あまり思い入れがあるわけでもない(無関心という意味ではなくね)場合、何かを語るのは気持ち的にちょっと苦手なのだ。もちろん、あぁ残念だなぁとは思うこともあるけれど、熱心なファンだったわけでもないのに「ご冥福をお祈りします」とかわざわざ書くのも、イヤ本当に「祈る」か? と、自分に突っ込みたくなる。
 これって、まだまだ大人になりきれてないってことなんだろうか。うむー。
 静かに追い詰められつつも、夜は「これだけは見ないと!」と気がつけば毎日呟いているような言い訳をしつつ、「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」を鑑賞。山口智充と友近が岡千秋と都はるみの「浪花恋しぐれ」に挑戦し、歌い始めてすぐに客席から「うわー!」「似てるぅ〜!」的な声があがっていて驚いた。ウソくさぁ!「この歌が流行ってた当時中学生だった私だって記憶が怪しいのに、あんたら岡千秋なんて知らんだろ! ぐっさんだからって条件反射で似てるぅ〜! とか言うんじゃねぇ!」と、テレビに向かって怒ってみた。とても虚しかった。で、実際にその後「ご本人登場!」で岡千秋が出てきたら、やっぱりあまり似てなかった。現場で客席に盛り上げるようにいろいろ指示が出てるのはわかるけど、なんだかなー。でも、こんなことでグチグチ思う自分はやっぱり「大人」じゃないな、と再びしょんぼり。そんなことでしょんぼりするなよ>自分。
<最近の読書>
「神田川デイズ」(豊島ミホ 角川書店¥1400)……ミホたん(一応、書いておきますが、ミホたん! というのは、別に豊島ミホの公式(そんなもんがあるのか知らんが)ニックネームではありません。実際に彼女に向かってそう呼んだこともありません。私の周囲の豊島ミホ愛読者の間のみで、密かに、でも敬愛をこめてこう呼んでるだけ)! やっぱすげぇよミホたん! と、思わず何度も呟いた連作短編集。今回は私立文系大学生が主人公。個人的には『青空チェリー』の「ハニィ、空が灼けているよ。」とか、『日傘のお兄さん』(早く文庫にして欲しい)の「あわになる」とか、『ブルースノウ・ワルツ』といったファンタジー要素を含む作品も好きなんだけど、本書のような「あぁ青臭すぎるっ!」と身悶えするような話は現段階での彼女の真骨頂。カユイです。イタイです。でもザッツ青春!
プルーフ読み4月28日発売
「タイドプール」(長江優子著 講談社¥1300)……昨年度の講談社児童文学新人賞佳作受賞作。タイドプールとは、磯部の小さな生き物たちが身を寄せる、岩場のくぼみ(潮だまり)のことで、小学5年生の主人公・えり子が生きる小さくて厳しい世界と重ね合わせている、という趣向。お父さんと二人暮らしの家に新しいお母さんとして「マコさん」がやってきた。えり子はそのことに不満がったわけではないけれど、少しずつ変わっていく「ルール」に巧く馴染めない。一方、学校では鼓笛隊の選抜が始まっていた。ブラスバンド部に所属するえり子は親友のちひろと一緒に「ベルリラ」担当になりたいと願っていたのだが、思いがけない結果に、ちひろから無視されることに――。こうした自分の居場所が揺らぐ不安を抱えた小学生の話って、今はもうそんなに珍しくないけど、丁寧な筆致で巧くまとまっている。どことなく感じる優等生な匂いがこれからどう変わってゆくのか楽しみ。
新人賞下読み1本


4月5日(木)
昼食:14:00
ジョナサンのかにのアメリカンソーススパゲッティ+ドリンクバー+ランチスープ+黒ごま白玉ソフト
夕食:22:00
ゆでそら豆、きゅうりの塩もみ、コハダ刺、ご飯、お茶
で、脳が興奮状態で、眠るに眠れずジョナでランチ。ジョナサンのソフトクリーム好き! ソフトだけ3杯食べたい!
本日の夕食、の一部。ジョナ帰りに買ってきた。そら豆ってよく「足の指のニオイがする」って言うけど、正確には「足の指の間のニオイ」だよね。……失礼。
見えますかー? もうね、ビックリっすよマジで! あと、写真取るために前屈姿勢になるんだけど、昔より体がかたくなってたのにもビックリっすよ!
 清水ミチコのライブに行くのだ! とマッハモードで働いていた午前5時。使用中のNEWパソコンが「シャットダウンし、使用ソフトを更新します」とかなんとか言い出した。慌てて「後で更新する」をクリック。なのになのに! どういうわけだか突然、ビューンググッテケテケ(と聞こえた)と見事に落ちくさりやがった!
 開いていたのは今週月曜日が締め切りだった文庫の解説原稿と、本日が締め切りの情報誌の書評原稿。でもまぁ、再び立ち上げたら「ファイルを修復しました」となるだろう、と思っていたんだけど。……綺麗さっぱり消え去りました。推定6時間分ぐらいの仕事が一瞬にしてパー! ウキーィィ! 青くなりながら修復を試みるも、どうにもならず、
 早朝のため誰かに助けを求めることも出来ず、泣きながら一緒に行くはずだった担当ガースに「ごめんなさい。行けなくなりました」メールを送る。もうさー、ほんとにさー、どうなのパソコン! わけわからんっ!
 神経症の神が舞い降りてきたかのように2行ごとに保存しながら、昼過ぎまでかかってようやく消えた原稿を書き直し、16時から20時まで仮眠。
 朦朧としつつ起きて「そういえば、だらしな用の体重測定してない……」と気付き、先週買ってきた電池を入れて、数年ぶりに体脂肪計に乗った。
 で、乗った瞬間! そりゃもう自分でも驚くぐらいもの凄い勢いで目が覚めた!!
 私が記憶している自分の最高体重は、前に日記でも明かした「77.7」kgで、その後、人間ドッグで痩せるように命じられ、あれこれダイエットして、少し減らしてはまたバカ喰いし、断食へ行って70kg前後ぐらいまで減らし、でもまたまたたく間にリバウンドし、量ってはいないものの実感として「ピーク時より太ったのでは?」とうな垂れる時期もあった。
なのになのになのに! 本日体脂肪計のデジタルが示した数字は「66.6」だったのである。痩せてるよオレ! 何もしてないのに! ピーク時から10kg以上も! 何かの間違いじゃないかと何度か乗り降りしたものの、やっぱり数字は「66.6」。確かに最近、鏡を見て「あ、鎖骨再発見!」などとちょい浮かれモードになりかけたりはしていたのだけど、「いやでもこれって肉が下に落ちたってことでは?」とも思っていた。いや、それでも身長159cmなので、相変わらず「肥満」なわけだけど、それにしたってこの予想外な事実。
 病気じゃないだろうか。それとも老化? どっちにしてもこえー! またゾロ目なのもなんかこえー!!
 良くない徴候ではないことを神に祈りたい。オーメン! じゃなくてアーメン!(脱力)。
*ちなみに10kg以上痩せても体脂肪は38%。どんだけ脂肪あんのー!!
<最近の読書>
「陪審法廷」(楡周平著 講談社¥1700)……読み終わったばかりなのに、本が見つからない! ええと、舞台はアメリカ・フロリダ州。医師である父親の仕事の関係で、この地に暮らす15歳の日本人少年が、隣家に住む幼馴染で同級生の少女が義父にレイプされていることを知り、彼女を救うべく父親を殺害。その犯行に至るまでの経緯と、陪審制度による裁判の過程を描いた物語。第一級殺人で有罪となれば仮釈放なしの終身刑が、第二級殺人とみなされて25年以上の懲役が確定。果たして少年の運命は? 重い話なんだけど、さくさく読めて、それが物足りなくもあるものの、考えさせられることも多かった。
「みずうみ」(いしいしんじ著 河出書房新社¥1500)……「ポーの話」から約2年。語り始めると短くまとめる自信がない(いしいしんじの小説はいつも自信がない)ので、ひとこと。あぁいしいしんじだ! という静かな喜びと、おぉ!いしいしんじが! という驚きを同時に体感できること確実。脳内疲労を感じている人にもお勧め。
新人賞下読み3本


4月7日(土)
朝食:18:00
冷凍さぬきうどん+卵+葱+かまぼこ
昼食:26:00
トースト(6枚切り2枚+ハム+マヨ。プレーンバター)、カフェオレ
夕食:09:30
デニーズのモーニング(でも私には夕食)
パンケーキ食べたの久しぶり〜! 休日の朝のデニーズは、意外と単身客が多かった。
一眠りして夜(っていうか、朝?)食べた、鰯のカルパッチョ。個人的には梅を混ぜたドレッシングが好き!
最近外食(&デリ)ばかりだったので、翌日は天麩羅を揚げてみた。でもひとり天麩羅って、ひとり鍋の比じゃないくらいなかサビシイ!
 パソ子の気まぐれにより、超不規則生活に突入し、本日は朝11時に寝て17時起床。
 そこから働き続けて現在深夜12時。もう食べてるご飯が朝ご飯だか夜ご飯だかもよくわからない。そんな状況のなか、気がついたらトイレットペーパーのストックがなくなっていた! 一昨日「オーメン!」「アーメン!」とかふざけたことを書いたから、神(紙)さまが罰をお与えになったのかもしれない(懲りてない?)
 しょうがないので、残り少ない最後の1ロールをくるくる巻き取って、ミシン目の数を数える。16ミシン。私は通常1回につき6ミシン前後使うので(数えてみた)、このままだとあと3回トイレに行ったらトイレットペーパーがなくなってしまう! 自慢じゃないが、私は平常時でも水分大王なうえに(太ってる人って水分摂取量が多い気がする。やっぱり体重と体内水分量は比例して増えていくから?)、仕事中は普段以上にのどが渇くので、お茶か水を飲みながら働くクセがある。つまり「忙しいほどトイレが近くなる法則」。
 でもって、現在先日のパソ子の暴走と、魔のGW進行が重なって、出力170%(フジタ比)状態にあるのだ。これは確実に夜が明ける前に紙がなくなる! テイッシュペーパーを使う、という手もあるけど、水に溶けにくいテイッシュは詰まりやすいのではないかという不安があって、それは最終手段にしたい。
 普段だったらチャリチャリと自転車でコンビニまでひとっぱしりするところだけど、なにせ現在「風呂入ってない自己記録更新中」なので、髪はぐしゃぐしゃ、眉毛ボーボー。深夜のコンビニとはいえ、せめて顔ぐらい洗って、帽子に突っ込めるレベルに髪もまとめて、眉毛ぐらい整えないと出かけられない。考えるだけで面倒くさいし、何よりモードが「外出」に切り替わらない!
 これはもう、素直にペーパー節約に励むしかない。
 試してみた。ちなみにペーパーはダブルである。

1回目=5ミシン。全然OK。何ら問題なし。余裕余裕。
2回目=4ミシン。まだまだ余裕。今まで無駄遣いしてたんだなーと反省する。
3回目=3ミシン。さすがにちょっと心もとない。3つ折にして「面積は狭く、厚みをもたせる」工夫で乗り切る。
4回目=2ミシン。見せるつもりはないが「人には見せられない」となぜか思う。ウォシュレットの導入を決意する。
5回目=1ミシン。無理!と思いながらも3つ折で。久しぶりに自宅で「トイレのあとに手を洗う」人になった。

 ここでどうにか事が一段落したので、お風呂に入り、外出準備。最後の1ミシンを使うことなく、無事スーパーで12ロール購入。あぶなかったー!
 結論。トイレットペーパーは3〜4ミシンで充分足りる。2ミシンでも問題はない。
 むしろ問題なのは、こんなことをチマチマ検証せざるをえなくなった私の生活態度だ。反省しろ!
<最近の読書>
「八日目の蝉」(角田光代著 中央公論新社¥1600)……讀賣新聞の夕刊で連載されていた「長篇サスペンス」。新聞を取ってないので初読みだったんだけど、ちょっと驚いた。前出のいしいしんじさんと同じような「変わってきたなー!」と軽く興奮。物語は、不倫関係にあった元恋人の自宅から、衝動的に生後半年の娘を連れ出してしまった主人公・希和子の「追われる日々」を前半で。後半は、大学生になったその娘・薫(本名は別)の日常を追いつつ、かつて希和子と身を寄せていたある施設で一緒に暮らした女性の出現をきっかけに事件と希和子との日々を回想する、というもの。これまでの角田さんの小説は、私にとっては読み終わったらすぐに日常に戻れる距離にあったんだけど、これはそう簡単には戻ってこれないような読後感だった。どちらがいいとかではなく、どっちも書いてしまうのが凄い。ドラマ化されないかな。トヨエツの「青い鳥」みたいなテイストで。
「万寿子さんの庭」(黒野伸一著 小学館¥1400)……短大を卒業し、不動産会社に就職したことを機に、引越しをした20歳の京子。特に決め手があったわけでもない何の変哲もない1Kのアパート。その新居から、通りひとつ隔てた「お隣」に、78歳になる杉田万寿子さんが住んでいた――。ひとことで言えば60歳近く歳の離れた京子と万寿子さんの友情話で、最悪に近い印象がだんだん変わって、ふたりが親しくなっていく姿は微笑ましい。あるコンプレックスを抱えた京子の自立と再生の話でもあり、「ちょい恋」要素もある。でもって、若干ドリーマー風味。これが意図的なのかどうかが判断できないのが悩ましい。
新人賞下読み2本


4月9日(月)
朝食:13:30
マンゴー牛豆乳(バニラアイス入り)
昼食:15:00
かき揚げ丼(海老、蓮根、玉ねぎ、ピーマン、ナスをざくきりにしてかき揚げにしたもの。ツユは市販のうどんツユに酒と砂糖を足した手抜き)
夕食:22:00
タコのバジルソース(ゆでタコとカイワレにバジルソース+マヨ+塩+レモン汁+オリーブオイル少々をあえたソースをかけただけ)、トマトとベビールーフのサラダ、ブルーとスライスチーズ(洗って切って、しゃぶしゃぶ用のゴマだれ+ポン酢だれを混ぜてドレッシング代わりに)、トムヤムクン(レトルトのトムヤムに海老とパクチーと蓮根とナス追加)。ごはん
本日の夕食。最近なぜかタコもよく食べてる。あの歯ごたえが今、ツボなのかも。トムヤムのレトルトはわりと便利。気軽にエスニックが食べられる都会生活がちょっと羨ましい。
 杉の花粉がおさまってきたなー、とちょっと一息吐いていたのに、先週あたりからまた鼻も目も喉もカユカユ状態に突入。たぶん、ヒノキ。きっとヒノキ。左の喉ちんこ(チンコ言うな!)が激しく肥大しているのを感じる。唾を飲み込むだけでも痛い。
 本日、朝の6時に寝て13時に起きるはずだったのだけれど、目覚ましがなる前に、ガタガタガタ……というベッドが揺れた。なぜか地震だとは思わず「また隣の大学生カップルが朝っぱらからエッチイなことをしちょるな!」と思い込み、目を開けたら、足元で寝ていたダラが「ウグッ、ウゴッ」とあやしげな声をあげながら猛烈に後ろ足で体を掻いていた。地震でも隣家のセックスでもなかった。っていうか、そもそも隣に大学生なんて住んでないし、隣の「振動」が伝わってきたことだって一度もないのに、なぜそんなことを思ってしまったのか謎すぎる。喉ちんこの呪いだろうか。
 ところで、恐ろしいことに、我が家は私のみならず、ダラも猫ズ兄もアレルギー体質で、すぐに涙目になるし、ダラにいたっては皮膚も弱く(犬種的にも柴はその傾向があるとかないとか)、現在、かなり痛々しいことになっている。特に目の周りがカユイらしくて、しょっちゅう足でこするから、皮膚がもうボロボロなのだ。さすがに可哀相になって、ちょっと前に動物病院へ連れて行ったんだけど、「んー、塗り薬出しても舐めちゃいますからねぇ。体質から変えていかないとどうにもならないんですよね」と言われて、アレルギー犬用のフードを買わされただけだったので、どうしたもんかと思案中。
 なるべく拭くようにはしているものの花嫁の介添え人じゃあるまいし、つきっきりで涙をぬぐってあげるわけにもいかず、気がつけばデビルマンのような涙跡がくっきりと。ついつい「デビルイヤーは地獄耳!」とからかいつつ耳をびょーんと引っ張ったら、即行で逃げられた。……少しぐらい、遊んでくれてもいいじゃんかー。
<最近の読書>
「サマーバケーションEP」(古川日出男著 文藝春秋¥1714)……生まれつき人の顔を覚えることができない「僕」が、東京は吉祥寺の井の頭公園から出発し、神田川の河口まで歩いてゆく夏の小さな「冒険」物語。さまざまな人が「僕」と一緒に歩くべく、登場しては去ってゆくのだけれど、メンバーが増えたり減ったり走ったり歩いたり、喋ったり食べたり、座ったりチャリンコの後に乗せてもらったり、「絵」が「動いていく」のが気持ちいい。主人公たちがたどったルートを実際に歩いてみたくなったし(私だったら4日はかかりそうだけど)、既に歩いてみた人もいそう。なんだろう。不思議とそういう気持ちにさせられるんですよ。
「年に一度、の二人」(永井するみ著 講談社 ¥1500)……耳鼻科医の夫とひとり息子を持つ主婦・沙和子は、何不自由のない暮らしを続けていた。が、息子が小学校に入学し時間ができたことを機に、再び働きに出ることを決意。夫に頼み込み、かつての上司のつてを頼りに、ハウジングメーカーでパート勤務を始める。独身時代インテリアコーディネーターをしていた沙和子は、勤務先で次第に評価を得、パートから準社員、そして社員へと昇進し、香港出張を任されることに。そこで香港在住の門倉という男性と出会い、心惹かれ合い、一年後の再会を約束。以来、毎年「年に一度」の関係を続けていた。物語はこの沙和子と、もうひとり香港観光旅行中に年下の大学生と親しくなり、やはり同じような約束を交わしたOL・夏凜の恋を描く。ヒロインふたりの日常と非日常のバランスが巧くて、単なる現実逃避の夢物語じゃないのが素敵。また沙和子の夫が絶妙な塩梅でムカつくのもステキ。なぜか「平日の午後に読むのが似合う」とか思いました。
新人賞下読み3本


4月11日(水)
朝食:6:00
アイスカフェオレ(はちみつ入り)
昼食:12:00
明太子スパゲティ(茹でたスパゲティー二に、明太子+バター+マヨ+昆布の佃煮+カイワレをあえただけ)、生茶
夕食:19:30
デパ地下で買ってきたおにぎり+お茶。非常に残念な味だった!
西新宿ってホントに都会! って感じだ。すれ違う女子がやけにサングラス率高かったのもビックリ。しかもあのデカイやつ。流行ってるのかもしれないけど、オフィス街にはちょっと似合わない感じ……。
こちらRBBにあった「オフィス・グリコ」。そんなの今あるんだねー! 全然知らなかった!引きこもってると、世の中の「ふつう」からどんどん遠ざかって行くよ!
 昨日、不規則状態を無理やりリセットしたら、深く眠れたせいか5時半に目が覚める。
 これはこれで、ある意味不規則な気がするけど、二度寝したら絶対またズレると思い、風呂に入ってダラの散歩に出かけた。週に2回も風呂入ってるぜ! と誰かに威張りたくなったけど、誰もそんなことを褒めてくれる人はいないので、ここで書いてみた。
 午後、この日記と同様に、長らく(勝手に)休載状態になっていたRBB NAVi(http://www.rbbtoday.com/column/darashina/)の仕切り直し再開打ち合わせで新宿へ。電車に乗るのは先月深大寺に行ったとき以来。改札を通るのにあの忌まわしきPASMO(3月25日の日記参照)を使わなければならず、誰も私の手元なんか見ちゃいないのに、妙にコソコソしてしまう。そんな自分がイヤすぎる。
 で、その話を打ち合わせでTさんに愚痴っていたら、「そのパスモ、ネットオークションで売りましょうよ」と言われて仰け反った。なにやらちょうど今日、パスモの記名・無記名カードの販売制限が発表されたとか?(←聞きかじり〜)。RBBの新しい連載は「おとなの初体験」ものにするつもりで、各種社会科見学系から「ひとりフレンチ」だとか「富士登山」(絶対やりたくない)とか「フルマラソン」(たぶん死ぬ)とか「運動会見学」とか「授業参観」とか「皇居清掃奉仕」とか、いろんなアイデアを出しながら「それは無理!」とか「ぜひやりたい!」と話をしていたんだけど「初めてのネットオークションって、ネタになりますよ!」と言うのである。いやならないよ! いや、なるけどもっとほかのもの売ろうよ! っていうか、あのPASMOを売るなんて、どんだけ自分アピール?
 結局、ま、ちょっといろいろ問題もありそうだし考えましょう、ということでその件については保留され、西新宿のオフィスビル街から新宿駅まで歩き、山手線に乗り、池袋で買い物をしているうちにラッシュに巻き込まれ、駅に着いたら大雨で、ぐったり疲れ果ててタクシーで帰宅。4時間外出していただけで、この疲労感。体力なさすぎ!
 しかし現在まだ20時。異常に眠いが今寝たらきっと4時には起きてしまう。このままじゃ、「規則正しい」生活をするために、体を壊しそうな予感。
<最近の読書>
「家日和」(奥田英朗著 集英社¥1400)……奥田英朗の小説の何が好きって、「楽しい予感」が裏切られることがないこと。「心あたたまる」とか「多幸感に満ちている」とかともちょっと違う、ふむふむ読んでくすくす笑って、ちょっと眉間に皺寄っちゃったりすることもあるけど、でも楽しいなー! っていうあの感じ。しかも本書は「在宅」小説。初めてネットオークションにチャレンジし、その「やりがい」に魅了される主婦(タイムリーだ!)、勤務先の倒産を機に妻が再就職し「主夫」業に励む夫、妻との別居を機に自宅を居心地の良い自分仕様の空間に変えていくことに夢中になる男、ロハスにはまった妻に苦悩する作家の夫などなど、大事件が起きるわけじゃないけどやっぱり楽しい。なんだろう、休日のブランチ、みたいな本だと思いました。
「変身」(嶽本野ばら著 小学館¥1400)……ある朝目が覚めたら、絶望的な不細工だった星沢皇児は、恐ろしくハンサムな男に変身していました――。カフカの「変身」をモチーフに、「下妻物語」の著者が描く究極の恋愛小説。典型的非モテ系男子のさらにどん底のような容姿にもかかわらず、少女漫画を敬愛し、少女漫画家になりたいと願い続けるピュア選手権優勝間違いなし的皇児が、「ハンサム」になってしまったからさあ大変。かつてないほどのモテ状態。デビューは決まり、瞬く間に超人気者に。恋人もできた。順風満帆。でもしかし――。もうね、凄いオカシイ。でもって凄いヒドイ。相当キモイ。だけどカナシイ。そしてセツナイ。カタカナで羅列するとバカみたいだけど、そんな感じなのです。で、結構後をひきます。


4月13日(金)
デビル・ダラ! 強く生きてくれること願う。
 ……13日の金曜日。
 今回は、なんといっても我体重の意外な数値に驚きました。せっかくなので、地道に減らして行きたいと思います。でもなんか、私の場合、ダイエットって意識すればするほど巧く行かないんじゃね? という気もしないでもなく……。悩む。
 ところで次回はもうGWに突入ですな。
 この原稿を書いている今現在、GWにどこかへ出かける予定は1つもありません!
 胸はってどうするって話ですが、いいの。家で本を読むのが私の幸せなの!
 そうそう、忘れてましたが、最近の幸せといえばもう1つ。ザッツ「柳原可奈子の観察」。
 ご存知でしょうか、柳原可奈子。http://yaplog.jp/yanakana/のプロフィール写真は太った西川女医風味ですが、実に愛玩動物的で目が離せません。何より彼女はハロオタなので、日記にさりげなくハロプロ用語が出てきて笑えるのです。
 余談ですが、上の彼女のブログに載ってる4月12日の靴下。まったく同じものを私も持ってます……。世代を超えてデブに愛されるハイソックス。ステキ。