7月に入ってから、編集の作業効率を高める目的で、週末(土・日)の掲載を減らし、PVの多いウィークデー(月~金)にシフトさせています。またウィークデーはトップページでの滞留時間を長めにしています。このため、1本1本の記事のPVは総じて増えているようです。
この週の週間賞(事実上7月7日~11日)は、以下5本にしました。毎日最低1本を目標にしているものの、水曜掲載が2本、金曜はゼロとなってしまいました(たまたまです)。編集部員の短評も添えておきます。おめでとうございます。(平野) ◇ タバコがなくなっても、税収への悪影響ナシ 高埜智さん すっきりした導入の文章が印象的で、続きを読みたいと思わせました。私の好きなジョン・オハラ(John O'Hara)というシナリオ作家の作品に「The Big Laugh(大きな笑い)」というのがあります。この長編小説は「He laughed(彼が笑った)」で始まり、それで続きが読みたくなるのですが、高埜さんの記事も共通したところがありました。本文も一貫性ある見解でした。感情論に陥りやすい喫煙・禁煙論争ですが、ここでは読者コメントも含めて、考えさせられる議論になっています。(朴) 立川談志・談春親子会の沈鬱 石川雅之さん 「楽しめず、寛げずして、なんの落語会だろう」。「立川談志・談春親子会」に対する石川記者の感想は、彼の周囲にいた事情通らしき人々の「聴けて良かったですね、頑張ってましたね」に比べるとはるかにリアリティーがあります。立川談志、談春の落語を心から愛しているからこそ、呈することができる苦言なのではないでしょうか。(馬場) 嘘の119に手をやく横浜市消防局 宮本聰さん 嘘の119ってまだあるの?そんなにないだろう、と漠然に思っていましたが、この記事を読んでびっくり。神奈川だけで1年間3700件とは知りませんでした。地方紙の素材をベースに、これまで記者が多くの記事で記してくれた医療関連の知見を付加してくれています。小さなファクトから始めて、普遍性のある問題点を指摘するオーソドックスな帰納法で、説得力がありました。嘘の119はやめましょう!(朴) 元刑務官に聞いた、死刑制度の是非 長島美津子さん 死刑の是非という大テーマについて、普段なかなか話を聞くことのできない元刑務官にインタビューした記事は、大変読み応えがありました。コメント欄では活発に意見交換がされ、読者の関心を大いに引きつける記事でした。(森) 建設現場「無災害記録」は本当か(上)(下) 黒澤 弘昭さん 同僚が就業中に軽傷を負った。そのことについて、会社の議事録の記録のされ方に記者は疑問を持ち、そこから他の社員や、同僚本人に確認し、厚労省ホームページで調べたうえで、「これは一種の労災かくしではないか」と判断しています。取材プロセスがしっかりしていたので、具体名をあげて批判・告発し得る、説得力ある記事に仕上がっていました。(平野) ※7月から原稿料と特別原稿料が変わりました。詳細はこちら
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