お暑うございます。いつもたいへんお世話になっているレコード屋さん、下北沢ムーズヴィルの皆さんから、素敵なお中元を頂戴しました。たぶん海外のディーラーからレコードが届くときに梱包に使われている段ボールで、ん、オレ何かウォントしてたっけ、なんて思ったのですが、宅急便の配達の方から手渡されると、お、コレはレコードじゃない、と分かる軽さで。

ちょっとワクワクしながら包みを開くと、なんとアロハ柄のショートパンツが2枚。おお、コレはウワサの葉山・げんべい。ビーチ・サンダルが有名なお店ですが、先月の「ジャズ&ジャイヴ」のときに、DJ平林伸一さんがカッコよく履きこなしていて、思わず「イイですねー」と言ったのですが、なんとそのことを憶えていてくださったのですね。

夏といえば、ビーチ、とか、マリンスポーツ、とか、そういう感じじゃない人も、ビーチボーイズとかは大好きでしょう。先週金曜日の「レコード番長。」では、ちょっとだけそんなレコードをかけました。ホリリッジ・ストリングスの「アイ・ゲット・アラウンド」、本家ビーチ・ボーイズの「ダンス・ダンス・ダンス」、そしてワタクシの知り合いの覆面プロジェクト、the 5243's という、ちょっとガレージっぽい名前のグループによるトラック。the sunrays の曲か何かをサンプリングしてる、と思われるそのトラックは、BOOT BEAT神谷直明くんや藤澤志保さんも参加するブレイク・ビーツもののコンピ盤に収録されるとのこと。曲名を考えてくれ、と言われたので付けてあげましたよ。「いつもソフトロックのことばかり考えている人のために」というタイトル。

はじめてクラブでジョアン・ジルベルトをプレイしたのは誰なんだろう。はじめて美空ひばりをかけたのは。はじめてPERFUMEかけたのは。はじめてビーチ・ボーイズをかけたのは。「ダンス・ダンス・ダンス」をプレイし始めたのは90年代の終わり頃からだったのですが、あ、コレってノーザン・ソウルだよ、と、突然気付いたのでした。でもイギリスのノーザンのコンピとかには、あまりにビッグ・ネーム過ぎるためか、あまりに「白い」せいか、入っていないのですね。それがまたちょっと嬉しくて。

意外な場所で、意外な文脈で、っていう言い方はヤダな、忘れてたけど大好きな曲をかけてくれるDJ、って、つまりちょっとした「驚き」を届けてくれるわけで。ただ好きな曲を「聴けーっ」とばかりにプレイしてる人はカラオケで歌うジャイアンと同じです。好きでもない曲をかけてる人は、まあ、そういう場所には5分といませんが。

ムーズヴィルの皆さんからの嬉しい夏のプレゼントは、まるでヒューゴー・ウィンターハルターの「日曜はダメよ」がクラブでかかったときのように嬉しいサプライズでした。アリガトございます。ようやく文章も纏まりそうです。とりあえずこのショートパンツにサンダルを履いて、どこへ行きたいか、というと、ええと、坂下の甘味処。氷ミルク金時を食べたいです。

さて、きょうの「レコード手帖。」は初登場、TBSアナウンサーの久保田智子さんです。濱田高志さんのご紹介で初めてお会いしたのは劇団四季「壁抜け男」の公演のときでした。ぼくは美しい人だと、どうも顔を正視出来ないのです。先日の長谷川きよしさんの公開ライヴにも来て下さったのですが。やはり一瞬しか見ておりません。こういうご紹介の仕方もないですよね。レコードの好きな男性に温かい眼差し、有難うございます。

この夏はビーチでビーチェ。どうですか、このコピー。ダメですか、そうですか。毎日更新、ではきょうも。

(小西康陽)