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【社会】

支払いは1人3000万円 お産事故の無過失補償

2008年7月14日 20時54分

 出産事故で脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師の過失の有無にかかわらず補償金が支払われる「無過失補償制度」について、財団法人日本医療機能評価機構(東京)の運営委員会は14日、赤ちゃん1人当たりの補償金を総額3000万円とすることを決めた。来年1月1日の出産から適用する。

 機構によると、住宅の改造や福祉用品の購入など介護準備の一時金として600万円、残額は毎年120万円を20回の分割で給付する。

 対象は、お産で脳性まひになり、身体障害者等級が1−2級と診断された赤ちゃん。出生児の体重が2000グラム以上で、妊娠33週以上。給付申請は、子どもが1歳の誕生日から5歳の誕生日までの間にする必要がある。先天性の障害は対象外。

 出産事故をめぐっては、訴訟になるケースが増えており、無過失補償制度の創設を日本医師会などが求めていた。

(共同)
 

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