バイトの子から告白されて本当に嬉しかったんだ、これは嘘じゃない。
人から好意を向けられて嫌な人間なんていないはず。
けどね、俺は同時に怖かったんだ。
恐怖が俺を襲ったんだ。
怖くて、怖くてしょうがない。
俺は、ずっとその子に ゴメン としか言いようがなかった。
理由を言えず、ただ ゴメン 付き合えない それだけ。
最低さ、俺はその場から逃げる事ばかり考えてた。
消えたい、今すぐこの場から消えたい。
頭の中はぐちゃぐちゃ。
消えたい 消えちゃいたい。
ずっと泣いていた、泣き止まない。
でもなんで泣くのかわからない。
何にも出来ない、只ずっと謝るしかなかった。
それ以外になにか言ったかもしれないが、覚えていない。
バイトに行かないといけない、でもこの子を残して行ける訳もない。
俺はバイトに行かなきゃならないからって話した。
きちんと家に帰るように言ったと思う。
俺は最低だけど、公園で1人残したままバイトへ行った。
本当は辛かった、俺だって。
振り返っても 振り返っても、その子はまだ居る。
バイト中も、ずっと1人残した事が気になってしまい仕事も集中出来なかった。
高校生なんて子供だ。
それにこの子は、見てれば育ちが良い事がわかっていた。
心配なのか、良くお母さんが職場に買い物に来ていた。
1人っ子で愛情を沢山もらい育てられてきた子だったんだ。
それ故、無知で社会性に乏しい感じを受けていた。
言わば、若さ故の過ち。
正直、恋愛感情すら疑ってしまった。
相手は育ちが良いし、俺に無いものを全て持ってる。
純真で本当に真っ白な子だ。
同世代の子には高嶺の花だろうさ。
こんなに良い子が、俺なんか駄目だろが。
どう考えても、俺とは住む世界が違いすぎた。
恵まれていて、将来もあって若くて綺麗で俺なんかとは関わっちゃいけない人種だ。
はっきり言うとさ、相応しくないんだよ。
階級が違うんだよ。
相手は若く、それがまだわからないのだ。
俺自身を良く見ていない。
それに相手は子供だし、俺には社会的信用もないし、
何か間違いが起こったとしても、責任を取れる立場にいない。
常識的に考えて駄目だから。
休憩中、携帯を開くと着信が在りメッセージが残ってた。
只、もう一度だけ逢いたいって言ってきた。
どうしてなんだよ、俺はあんな酷く断ったのに。
わかんねぇよ。
本当の事を言うと、断った理由はそれもあるけど違うんだ。
俺は人を好きになった事がありません。
愛情も良く理解出来ない。
だから「好き」だとか愛だとか言うもの自体疑ってしまう。
いくら泣かれても、本気だと言われても俺にはそんな感情は理解出来ない。
わからないから、相手が全力でぶつけてくる感情に驚き怖くなった。
怖いとしか言い様がない。
怖い、怖いんですよ。
好かれるのも好きになるのも。
恐怖なんです、それは俺にとって。
自分自身がバレる事...
両親の事を聞かれたらどうする?
過去を聞かれたらどう話す?
いつまでも嘘なんてついたっていつかバレるさ。
俺の生い立ち、両親の事、兄の事、過去全部が知られてしまう事が怖い。
知ってしまったら、はいサヨウナラだろうさ。
俺から去っていってしまう事は目に見えている。
誰もこんなヤバイ奴と付き合っていたくないんだよ。
俺は残念ながら普通じゃないんだよ。
いつからか俺は、一生誰かを好きになる事も恋愛も結婚も出来なくなりました。
自分には出来ないんです。
恋愛とか男女のそうゆう場面とか.....気持ち悪いと思ってしまうんです。
怖いんです。
怖いんですよ、怖い、恐怖なんだ。
おかしいですよね。
わかってるんです、でもどうしようもないんです。
直したくても直せないんです。
性的な事にも全く興味がない俺はおかしいのではないかと思い悩んだ事があります。
誰にも言えないからネットで悩みを相談したら、
俺と同じような人が多くいてくれて、俺だけじゃないんだと安心しました。
なぜ、俺がそうなってしまったのかはわからない。
ただ、俺には出来ないんです。
怖いんです。
それが理由で辞めた事もあります。
好意をもたれて、それが俺にはわかりました。
怖くなり、直前まで辞める事は周囲には黙っていてもらうように頼みました。
そして逃げるように辞めました。
当事は何処かで逢うのが怖くって、外に出れなくなってしまったんだ。
それが原因で結局、更新を待たずに今の所に引越しました。
俺、病んでるよ。
普通じゃないんだよね、悲しい事に。
醜いのさ、俺は。
糞みたいな奴が俺。
俺なんなんだろうね。
逢いたいと言われたが、俺は逢わないと決めていた。
でも、頂いたブログのコメントとか読んで考える事が沢山あった。
とても酷い事をしてしまったと思った。
断った理由を言うわけでもなく、ただ謝ってばかりいた俺。
泣いているのに1人残して、バイトへ行く為に立ち去った俺。
考えれば考える程に、最低な事をしてしまったと思った。
ずっと考えたんだ、俺なりに。
そしてもう一度、きちんと逢う事にしたんだ。
言わなきゃならない事があったから。