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「答案練習会」開催の元慶大教授を不起訴 新司法試験

2008年7月14日14時38分

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 新司法試験をめぐり、問題作成や採点を担当する「考査委員」を務めた元慶応大学法科大学院教授の植村栄治氏(58)が07年、試験前に同大学院の学生向けに答案作成の練習会を開いていた問題で、東京地検特捜部は14日までに、国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで告発されていた植村氏について嫌疑不十分で不起訴処分とした。処分は11日付。

 告発状などによると、植村氏は問題作成が終わった後の07年2、3月、同大法科大学院の学生に対して、試験対策のために答案の作り方を教える「答案練習会」を計7回開いた。この場で扱われた「都市計画法」や「外国人の退去強制処分」などに関する問題が、実際の新司法試験で出題された。

 この問題をめぐって、全国の弁護士や大学教員らが07年8月、同法違反の疑いで東京地検に告発していた。植村氏は同月、依願退職していた。

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