テレビの映画解説などで活躍した映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお)さんが10日午後3時5分、肝不全のため東京都内の病院で死去した。76歳。葬儀は近親者で行う。
岡山県生まれ。満州(現中国東北部)で育ち、終戦後に帰国。その当時に接したアメリカ映画で民主主義を体感し、アメリカ研究とアメリカ映画に夢中になる。
夜間高校卒業後、郵便局で働くかたわら、慶応大文学部の通信教育課程で学び、昭和31年、20世紀フォックスにアルバイトとして入社。ヘッドハンティングされた日本ユナイトで宣伝総支配人をしていた39歳のときに日本テレビの映画番組の解説者に指名されて独立。「いやあ、映画って本当にいいもんですね」のセリフで人気を集めた。
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