津放送局

2008年7月14日 13時17分更新

地域医療を考えるシンポジウム


医師不足が問題となる中、身近な地域医療を充実させるためにはどうすればよいかを考えるシンポジウムが、13日、津市で開かれました。

このシンポジウムは、医師不足が深刻となる中、地域医療の現状について多くの人に知ってもらおうと開かれたもので、医師や行政関係者、それに市民など約 400人が集まりました。

はじめに徳島県立中央病院の永井雅巳院長が講演し、「地方の公立病院では医師だけでなく看護師や事務職員の不足も深刻だ。その一方で医療に対する住民の要求は高くなっており、現場は苦悩している」と医療現場の現状について説明しました。

その上で「状況は厳しいが、利用者の立場に立って地域から必要とされる病院づくりを実現していかなければならない」と述べました。

続いて、医師不足についてのパネルディスカッションが開かれ、パネラーは救急医療の現場の厳しい労働状況を指摘した上で、「救急医療は、急病や大けがをした人のためにある。安易に救急車を呼ぶことは医療現場に負担がかかり、本当に重篤な患者さんが迷惑するので、適切に利用してほしい」と呼びかけていました。