日本オリンピック委員会(JOC)の遅塚研一専務理事は12日、日本バスケットボール協会の次期役員候補と東京都内で懇談会を行い、役員人事で混乱がこれ以上長引けば、JOCが退会処分を下す可能性を伝えて結束を求めた。JOCは日本協会の正常化に指導的な立場にある。
懇談会には4月に選ばれた理事・監事候補24人のうち17人が出席、新会長候補の麻生太郎衆院議員は欠席した。遅塚専務理事は、周囲の支持を求めて態度を保留する麻生氏に新執行部人事を一任するように提案したが、役員候補から異論も出た。まずは麻生氏の意見を直接聞きたいという声が多かったため、JOCがそれを麻生氏側に近く伝えるという。
副会長候補として出席した愛知和男衆院議員は日本協会の「立て直しは容易ではない感じがする」と話した。