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【大リーグ】

ゴジラ カムバ〜ック ジラーディ監督が復帰熱望

2008年7月13日 紙面から

 【トロント=ジョージ・キング】「ゴジラよ、カムバ〜ック!!」−。ヤンキースのジラーディ監督が11日(日本時間12日)、悲痛な叫びを上げた。チームはこの日も打線が振るわず、ブルージェイズのエース右腕ハラデーから2安打しか奪えず0−5と完敗して連敗。同監督は「マツイに球宴明け初戦から戻ってきてほしい」と言い、打線の救世主をゴジラに求めた。その声に応えるかのように、フロリダ州タンパで調整を続ける松井は12日(同13日)にもフリー打撃を再開する見込みとなった。

 今季から指揮を執るジラーディ監督は開幕前、右ひざ手術明けの松井からレギュラーをはく奪しようとした。そんな冷たさも、今となってはどこへやらだ。この日は左ひざ痛で故障者リスト入りしている松井へのラブコールを連発し、「球宴明け初戦の18日(対アスレチックス)に復帰してほしい。でも、本当に復帰できるかは、まだ何とも言えない」と祈るような表情で話した。

 打線はこの日も沈黙し、ハラデーの前に2安打完封負け。ここ3試合で計4点しか奪えず、このままではレイズとレッドソックスの上位2球団に追い付けそうにない。ここ数試合は走者を塁に出しても本塁を踏めないことが多く、打線をつなぐ役目に徹することができる松井の不在がいまさらながら響いている。

 タンパで調整を続ける松井のピッチは、上がっている。この日はティー打撃、トス打撃で計60スイングし、12日にもフリー打撃を再開できる見込みとなった。ジラーディ監督も「きょうは、これまで(ひざの故障で)できなかったバイクをこいで、調子は良かったそうだ」とうれしそうに話し、報告はしっかり入っている。

 松井の復帰プランについて、同監督は「マイナーで1、2試合出場してからメジャー復帰」と青写真を描き、ここまでは順調。前日に打率3割2分3厘のまま規定打席を割ってしまった松井としても、一日も早くメジャーに戻りたい思いだろう。チーム全体が、ゴジラを待っている。 (NYポスト紙記者)

 

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