政府は12日、新学習指導要領解説書に日韓が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)を明記する問題を巡り、表現ぶりの詰めの調整に入った。国内世論を見極めつつ、韓国側にも一定の配慮をする表現にすることで、日韓関係への影響を最小限に抑えたい考え。ただ、領土問題の存在自体を認めていない韓国側は記述自体に反発する構えを見せている。
首相官邸や文部科学、外務両省が調整したうえで、14日昼の政府与党連絡会議までに最終決定する。文部科学省は同日の新学習指導要領に関する自治体向け説明会で解説書を提示する。現行の解説書には日ロ関係の焦点である北方領土問題の記述はあるが、竹島の記述は一切なかった。(07:02)