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「禁煙すれば人生変わる」 医療従事者対象に講義2008年7月13日

最新の禁煙支援の講演を熱心に聞く医療関係従事者ら=10日、石垣市健康福祉センター

 【石垣】奈良県大和高田市立病院で禁煙支援を実践している高橋裕子奈良女子大学教授を講師に招いた「新型禁煙支援セミナー」(共催・八重山地区防煙喫煙対策推進会議、八重山地区医師会、同歯科医師会、同薬剤師会)が10日夜、石垣市健康福祉センターで開かれた。高橋教授は、たばこの有毒性や受動喫煙の怖さを指摘した上で、効果的な禁煙支援の方法として「禁煙をすれば『人生が良い方に変わる』『孫を抱かせてもらえる』など禁煙のメリットを伝えることが大事」と提起した。
 セミナーは医療関係従事者らが対象で、約50人が参加。高橋教授は「数字(タール含有量)が小さいたばこは深く吸い込んでしまう傾向にあり、有害物質を体内により多く取り込んでしまうというデータがある」と指摘。タール含有量が少なくても、たばこに有毒性があることに変わりないことを強調した。
 また、インターネットを利用した禁煙プログラム「禁煙マラソン」の三浦秀史事務局長が「日本には3千万人の喫煙者がいてそのうち3分の2が禁煙希望者。だけど1%しか禁煙を実行できていない」と現状を説明した。
 禁煙支援のポイントとして「チーム医療やさまざまな機関の介入を組み合わせる」と連携の重要性を指摘し、加えて禁煙成功者の経験談やニコチンパッチなどの薬物療法、長期的な支援が効果的と述べた。


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