日本産科婦人科学会と日本更年期医学会は共同で、女性の更年期症状を改善するための「ホルモン補充療法」の指針をまとめた。冊子にして来年から医師などに配布する。同治療法は米国で乳がんの発症リスクが高まるとの報告があったが、両学会で検証した結果、投与法次第でリスクより症状緩和の利点が大きいと判断、治療法の指針を初めてまとめた。
ホルモン補充療法は、閉経に伴って減少するホルモン「エストロゲン」などを薬で補い、ひどいのぼせや不眠、抑うつ症状など更年期症状の改善を目指す。これまでの治療は、乳がん発症リスクが指摘されたことから医師の個人的な技量に任されてきた。(07:00)