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イラン、ペルシャ湾の軍事演習で"音速"魚雷も発射テスト?

2008. 7/11

ー事実なら旧ソ連時代に実用化された露海軍の原潜攻撃㊙魚雷『シュクバル』に迫るー

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["スーパー ・キャビテーション技術"を利用、露海軍だけが実用化した原潜攻撃㊙魚雷"シュクバル"/写真提供:ウィキペディア]


[ワシントン発7月10日=デービッド・ハルスタム]ペルシャ湾で大規模軍事演習を実施中のイラン革命防衛隊(IRGC)が演習3日目の7月10日、追加の弾道ミサイル発射に踏み切ったことが明らかになったが、同時に"超音速"魚雷と呼ばれる原潜攻撃㊙兵器のテストを行った可能性が出てきた。同種魚雷は旧ソ連時代に開発に着手した露海軍だけが製造能力を持つと言われる。イラン国営『プレスTV』は7月8日早朝から始まったイラン革命防衛隊の海空の軍事演習『マホメットⅢ』で中距離弾道弾『シャハブ3』を含む多数のミサイルを再度、発射した事実を伝えた。同時に『鯨魚雷(ホート)』の試射を報じ、同魚雷の製造はイランともう1ヶ国に限られると特殊魚雷の可能性を示唆した。軍事専門家は旧ソ連時代に露海軍が開発した"超音速"魚雷の実用化にイランが成功した可能性があると重大な懸念を示した。"音速"魚雷は"スーパー・キャビテーション"技術を利用、水泡の覆いで海中でも最高370キロの猛スピードが出る原潜攻撃㊙兵器。雑音のひどさで発射後すぐ探知出来、命中精度に難点があるが捕まったら最後、米原潜でも逃げおおせない。冷戦終結後、ロシアがこの分野で欧米を寄せ付けないレベルに達していたことが判り、有力海軍国は同種魚雷の開発に懸命だとも言われる。イランが露海軍に次ぎ"音速"魚雷を入手したとなれば米海軍のペルシャ湾での制海権が揺らいでくる。


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