June 03, 2006

その買い物、待った!!

本日、成田空港第1ターミナル南ウイングがオープンし、日本最大級の免税店街でお買い物も楽しめるようになりました。

空港勤務の人はいつでも免税店で安く買い物が出来て便利・・・
しかし現実にはそうはいかないのです!!


海外旅行をされたことがある方はご存知かと思いますが、航空会社のチェックインをした後に、セキュリティチェックを受け(例の金属探知機のゲートです)、そしてパスポートにハンコを押してもらうはずです。

この「出国」のハンコを押された場所から一歩向こうはすでに日本ではなく「外国」扱い。

ですからもはや日本国の税金のシステムは通用せず、「免税店」なるものが登場するのです。

海外からお帰りのときも、一定量以上のお酒やタバコを持っていると機内預け手荷物を受け取った後、税関で課税されてしまうはずです。

出国と反対に入国してしまえば日本国の税金のシステムが通用しますから、一定量以上のモノには課税されてしまうわけです。あの税関は別に麻薬を取り締まるだけが目的ではないのです。


というわけですのでわれわれ空港勤務者も簡単には「外国」へは行かせてもらえません。お客様のケアのために搭乗ゲートの近くまで行くことがあったり、整備や清掃、貨物の搭降載などのために地上からシップサイド(機体のそば、機側)まで行くことがある職種の人は、顔写真入りの「ランプパス」というのを税関から発行してもらいます。これをかなり限られた「関所」(広い成田空港全体で20箇所もありません)で見せて「外国」へ入れてもらえます。

そして、ランプパス所持者であっても決して私用で「外国」へはいけません(関税法)。あくまで業務上必要ということで発行されているのですから。

したがって、私用で免税店で買い物をするなどもってのほか、というわけです。

たとえ空港勤務者であっても、海外旅行をしないと免税店で買い物は出来ないのです。


ちなみに、もし業務のついでに買い物に寄ったとすると、大概の免税店の従業員は地上職員の制服を知っていますから、「あんた、どこどこの社員でしょ。こんなとこで何してるの」と怒られて一蹴されて終わりだと思います。。。(^^;

仮にそこを通過できても今度は例の「関所」で怒られる、そして課税されるということで、日本と買い物するのと結局変わりません。。。トホホ


ちなみに、第1ターミナルばかり便利になっては第2に入っている航空会社が不利、というわけかどうかは知りませんが、第2ターミナルのほうも若干の増築、そして改装が行われるようです。2タミも免税店が大きく拡充するほか(これ現在工事中)、チェックインカウンターのあたりも1タミのようにスッキリきれいになるようです。


こんな調子で書いていこうかと思います。これからもどうぞヨロシク〜

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