June 14, 2006

飛行機の出発時間


さて、ここで問題です。
時刻表にある、飛行機の出発時間とは
次のうちどの時間を表すでしょうか?

1.飛行機のドアがしまった時間
2.飛行機がゲートを離れて動き出した時間
3.飛行機が滑走路から離陸した時間



正解の前に、出発時間に関するお話。

私たち地上職員は、この出発時間までに
すべての作業を終わらせなければなりません。

まず飛行機が着いて、お客様がお降りになる前から
地上にはまるで死んだ虫に群がるアリのように
作業車がついてきます。

運んできた貨物を貨物室から降ろすための車、
トイレの水を交換する車、電源車、エアコン車、
飛行機をスポットから押し出すための牽引車(トーイング・カー)、
燃料をパイプからくみ上げるポンプ車、
次のフライトの機内食などを積み込むための運搬車などです。

もちろん、機内の清掃もしなければなりませんし、
次のフライトにお乗りになるお客様、
もちろんパイロットと客室乗務員もそろっていなければなりません。

地上職員は出発時刻の画面とにらめっこをしながら、
これらの作業を進めているわけです。


・・・さて、クイズの答えですね。
もうお分かりかもしれませんが、「出発時刻」とは
私たち地上職員のリミットタイムをあらわします。

ということで答えは2番!

正確にはこの5分前にすべての作業が終了し、
飛行機のドアもしまっていなければなりません。


・・・ということで、お客様にお願いしたいのは、
時刻表にもございますとおり、
チェックインは国際線の場合出発の1時間前までに、
国内線は15分前までにお済ませください。
そして搭乗ゲートへは、
遅くとも出発の10分前までにはお越しください。

また、多いのがお乗り継ぎの時間がキツい場合です。
飛行機から飛行機へ乗り継がれる際には、
国際線の場合、
時刻表上で2時間程度の余裕を見ておくのがベストです。
国内線でしたら1時間程度でしょうか。
何かの都合で飛行機が遅れたりしても、
これくらいあれば何とかなります。
いずれにせよ、チェックインの際に、
乗り継ぎがあることをお伝えください。
あとは出発地と到着地の旅客の担当者同士で、
「TIGHT CONNECTION PASSENGER」というギョーカイ用語で
乗り継ぎのお客様がいることが伝えられます。

ちなみに、時刻表に書いてある到着時間は、
出発時間の逆になります。
すなわち、飛行機がスポットに入り、停止した時間です。
飛行機から実際に降りられるのは、その5〜10分後になります。

飛行機が20分程度遅れただけで、
もうその乗り継ぎ先の便の出発時刻が迫っている!
なんていう事例が後を絶ちません。
航空会社としても最大限の対応をさせていただきますが、
よくお客様が職員と一緒に走っている事例があります。

もう一本後の便を予約していれば、わざわざ走ることもないのに…
と思わずにいられません。
ぜひ、ご旅行の際には、
ごゆっくりとしたスケジュールでお願いいたします。

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