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【独女通信】30代独女が、女子大生キャバクラに行ってきた

【独女通信】30代独女が、女子大生キャバクラに行ってきた
「今からキャバクラに行こう」

仕事仲間のA(30歳独男)が、ある日いきなり言い出した。その場に居合わせたのは私(30代独女)と、やはり仕事仲間のB(30代既男)。女も入店できるのかと聞くと、できるしおごるから一緒に行こうと言う。面白そうだ。ということでAとBと一緒に、女子大生ばかりが働く、六本木のキャバクラに行くことにした。

店に到着するとまず価格を提示され、それに納得したところで入店することに。ボーイに導かれて店の階段を下り、一番奥のシートに通される。洋楽の懐メロ(なぜか入店時にかかっていたのはマイケル・ジャクソン。客の年齢に合わせてるのか?)が鳴り響く店内は、適度にカジュアル。だがやはりここはキャバクラ。女子大のカフェテリアに、教授や外部の男が来ているようにも見えるのに、両者の距離はぐっと近い。顔と顔の距離は、およそ15cmと言ったところか。嬢達も雑誌の読者モデルにいそうな感じの子ばかりで、なかなか麗しい。

「こんばんは〜」
着席してすぐに、両隣に嬢が着席する。私についたのは、19歳の百合ちゃん。女子大生キャバ嬢揃いというのがウリの店だが、聞けば彼女はフリーター。経済的な事情で進学できず、予備校に通うための費用を稼ぐために、この店で働いているという。……多分嘘だな。彼女はこの話をすることで、客の感心をひいてきたのだろう。しかし「客VSキャバ嬢 男女の駆け引き」に参加させてもらえたみたいで、悪い気はしない。とはいえリピーターになる可能性が限りなく低い女性客の相手は、嬢にとっては面白いものではないはず。
「女じゃつまらないでしょう?私が相手でごめんね」
そう言うと、百合ちゃんは満面の笑顔で
「そんなことないです!私、女の人と話してるとほっとするんです!」
と答えてくれた。か、カワイイ……。

 住んでいる街の話(偶然にも近所)や今日着ている衣装を買った店(109とのこと)、休みの日の過ごし方などの話題で、しばし盛り上がる。彼女達が必ず持っているポーチ(写真はイメージ)の中にはハンカチと鏡、ケータイ、メモ帳にペン(この店では名刺がないとのことで、嬢は連絡先をメモに書いて客に渡している)、スタイリング剤などが入っていること。ポーチはディオールやヴィトンなどのブランドものと、持ち手やショルダーがついたバッグタイプのものが人気、ということなどにも話は及ぶ。そして気がつくとまるで宝塚の男役のように、マニッシュな口調で接している自分がいた。「いたいけな若い女性に接する、手練れのお姉さん」というキャラクターが演じられるのは、なかなか楽しい。

とはいえ、なにかが違うのだ。

ドラマの『お水の花道』や『女帝』で見てきた夜の世界には、眉目秀麗で立ち居振る舞いも美しく、トークも秀逸な女性達が集まっていた。しかしこの店の嬢達は、こちらからトークを振らないと盛り上がらないし、その内容も毒にも薬にもならない、当たり障りのないものばかり。高級クラブではないとはいえ、これでいいのか? そう思いAとBの様子を観察すると、2人とも目尻を下げて嬢にしなだれかかり、非常に楽しそうだった。

「その意味のなさがいいんだよ!」
 1人あたり1時間1万円(女性は5000円)、30分延長で5000円(女性は半額)、ボトル1万円、諸々合わせて約5万円を支払って店を出るなり、Aはそう言った。仕事の話ばかりでも、インテリジェンスな会話ばかりでも疲れてしまう。時には意味のないバカな会話で盛り上がりたい。それも仕事上の差し障りも恋愛のイザコザも起きない、見ず知らずのキャバ嬢と。Aのその言葉に、Bも深く頷いていた。

 疲れた男は、女との疲れを吹き飛ばすようなバカ話を求めている。
そんなことを5万円かけて学んだ、夏の夜であった。(久保木りん)

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■参考サイト
キャバクラ - ウィキペディアによる解説
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