縄文のドングリ“貯蔵庫” 洪水で埋まり、食べられず奈良市中貫町の中貫柿ノ木遺跡で、縄文時代(2300年以上前)とみられる数百個のドングリを貯蔵した穴が見つかり、奈良県立橿原考古学研究所が12日発表した。 ドングリは当時、秋に取り、冬の保存食にされた。穴は洪水で埋まっており、同研究所は「せっかく蓄えたドングリを探し出せず、食べられなかったようだ」としている。 穴は直径45センチで、長さ1・5センチのドングリが直接、土に触れないよう葉っぱや枝を敷き詰めた跡があった。常に地下水が流れる谷に掘ってあり、ドングリを低温で保存するとともに、水にさらしてあく抜きしたようだ。 近くで空になった別の穴も確認。本来は一帯が貯蔵庫だったとみられ、同研究所は「縄文人の食生活や知恵がうかがえる」としている。
【共同通信】
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