広島県教委は9日、今春の高校一般入試で、合格と判定すべき受験者1人を不合格としていたとして県東部の県立高校の男性校長(56)を戒告とした。試験当日の行動などを過度に重視したという。受験者は合格が認められ、別の高校から転入した。県内の公立高校入試で不合格の判定が覆ったのは初めて。
保護者が3月下旬に受験者の学力テストなどの得点を公開請求。開示された成績を見て不合格を疑問に思い、県教委に調査を依頼して発覚した。校長は4月下旬、不適切な判断だったと認め、受験者に謝罪したという。