実に興味深いニュースがあったので、紹介する
近頃 お葬式などで、亡くなった人の最期の顔をカメラ付き携帯電話などで撮影する人が増えているらしい。
葬儀関係者には「人の死を悼む気持ちが荒廃している」と感じる人がいる一方で、「時代とともに葬儀も変わる」と受け入れる人もいる。
あなたは、亡くなった人の最期の顔を写メで撮影したいですか?そして自分の最期の顔を撮影されたいですか?というもの。
葬祭業界の現場も、この「現象」にかなりとまどっているらしい。
「現象」については、中学生や高校生は『撮ってもいいの?』という雰囲気だが、30〜40代の人は当たり前のように撮影する、とのこと。
子どもより大人のほうが、平然と写メで撮影するらしい。
この「現象」を、「記録に残す」「葬儀に対する考え方も時代とともに変化している。臓器移植が一般化し、遺体が神聖不可侵なものとの考えが薄くなったのでは」と肯定・理解するのか、それとも「死者への冒涜」「人を悼む気持ちが荒廃している証拠。亡くなった方は死に顔なんて絶対に撮られたくないはず。撮影の可否まで遺言を取ることも検討しなければ」と困惑・否定するかは人それぞれ。
この「現象」の背景には、カメラ付き携帯などの普及で何でも撮影する今の風潮に加え、現代人の感覚や死生観の変容という社会背景が要因なのではないか、とのこと。
さて、私の意見。
私は、「死者への冒涜」という否定派の立場をとる。「記録に残す」という考えも理解できなくもないが、ケータイの写メという手軽さが「死」の意義を軽くしているようでならない。
また、亡くなった人の最期の顔を写メで撮影したくない。大体、どんなに大切な人だって、その死に顔はあまり良いものではないと思うし
無論、自分の最期の顔も撮影されたくもない。
ただ、視点を変えて民俗学的に見れば、核家族化の進行で同居する家族のお年寄りの最期に立ち会う機会が減り、葬祭場での葬儀が主流である今の日本社会における「死」は、“身近なもの”でなくなってかなり久しい。
そのなかで、カメラ付き携帯などの普及で何でも撮影する今の風潮に加え、現代人の感覚や死生観の変容という視点でこの「現象」を見れば、また違った視点でこの「現象」を捉えることもできよう。
マナーとしても、議論が起こってもいいようなニュースである。
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はじめまして。非常に面白い記事ですね。3〜40代というと1970年頃、ちょうど高度成長前後に生まれた方々でしょうかね。
2006/2/25(土) 午前 8:07
大人がそんな事するんですか。 僕も絶対否定派です。写メなんかで亡くなった人を手軽に撮ってほしくない。
2006/2/25(土) 午前 8:11
私も否定派です。ほんの身内だけの事だと思うし、犯してはいけない領域だと思います。それをはっきりさせて置かないと、世の中めちゃくちゃになります。(なぜベス)
2006/2/25(土) 午後 2:19
bruin5461さん>はじめまして。今の3〜40代の、高度成長前後に生まれた「団塊の世代」の子ども世代のモラルの低下が、今の社会のモラルの荒廃の要因という見方もあるようです。興味深いニュースでした。
2006/2/25(土) 午後 10:15 [ asazu1021 ]
くるりさん>否定派の仲間がいてくれてうれしいです。写メで手軽に撮れてしまう「危うさ」を考えさせられます。
2006/2/25(土) 午後 10:20 [ asazu1021 ]
なぜベスさん>世の中で「やってもいいこと」「やってはいけないこと」ってありますよね。そういったことをあえて言わなくても書かなくても、暗黙の了解や不文律でわかっておかないとホントに世の中ダメになりますよね〜
2006/2/25(土) 午後 10:24 [ asazu1021 ]
私も絶対反対派です。亡くなった方だって元気な姿を思い出として残してもらいたいって思っているハズ。もうただただビックリです(>_<)
2006/2/27(月) 午前 9:36
SAKURAさん>こういうことがまかり通っているのが、信じられませんよね〜。
2006/2/27(月) 午後 8:11 [ asazu1021 ]