2008年7月12日 10時23分更新
規制緩和によってタクシー業界が過当な競争にさらされているとして国土交通省はタクシー会社が新規参入したり車の台数を増やしたりすることを規制する地域を拡大し、県内では岡山市など3つの区域が新たに規制の対象となりました。
タクシー業界では、平成14年の規制緩和に伴ってタクシー会社が車の台数を増やしたことから全国的に競争が激しくなり、運転手の労働条件の悪化が指摘されています。
このため国土交通省は、地域にタクシーの車が増えないよう規制する「特定特別監視地域」を大幅に拡大し、県内では、岡山市、津山市、それに倉敷市と早島町をあわせた「倉敷交通圏」の3つの区域が新たに指定されました。
これらの区域では、タクシー会社が新規参入するうえで必要な車の台数が大幅に増やされたほか、既存の会社が車を増やす場合には一定の人数の運転手を事前に確保することが求められます。
国土交通省の中国運輸局岡山運輸支局は「県内では規制緩和によってタクシーの台数が20%以上増えたのに対し営業収入は全体で減少しており、台数の増加を抑える必要がある」と話しています。