2008-07-11
人に依頼することの困難さを感じた。
|昨年お願いしたある業務が、手つかずで「棚晒し」になっていたことが分かった。
非常に難解な内容なので、およそ動くようになるまでに半年ほどの期間がかかるだろうと考えた。またその人でしかできないと、能力を見込んでお願いしたものだ。業務としてお願いしたからには「当然するもの」だと思っていた。
何度確認しても「やっています」というだけで、細かい経緯の報告があがってこない。昨年度末には「これはちょっと怪しいかな?」とはうすうす感じていた。でも、もともと何からどうやって始めるか自体にかなり自由度がある内容だし、最初は大変だということもわかっている。それに、この方なら大丈夫と信じていたので、細かい内容をチェックまでするのは失礼とも思っていた。私自身も仕事のスタンスとして、仕事を受けた場合、細かいところを逐一報告させられるは嫌である。相手が要求する水準を超える完成品を期限までにしっかり仕上げることのほうが仕事しやすい考えている。それで、まさか無責任に放置されるとは想像もしなかった。
今年も7月になり、時間的にこれは限界かな?と思い、甚だ失礼ではあるが、期限がある業務なので詳細を調べさせてもらった。その結果、最初の1〜2ヶ月以降、殆ど全く進んでいない。どうして実施していないのかは本人しかわからないが、殆ど手つかずでそのまま放置されていたということが事実だ。かなりショックだ。金額には換算できないが、全体の業務の中で重要な位置づけなので、潜在的な被害はかなり大きい。結局、業務をお願いした最初の時点から、判断を誤っていたらしい。
新聞を見ると、担当者が横領してギャンブルに使ったとか、事件の調書をロッカーに入れたままで時効が成立していたとか、配達する郵便を捨ててしまったとか、計算が面倒なんで適当に鉄筋量をへらしたとか、合格者の点数を減点して不合格者を採用したとか、いろいろ無責任極まりないとんでもない話が毎日載っている。そんなことは、ある特殊な職場に限ったことと思っていた。でも、本当は、どこでも起こりうることらしい。
仕事として頼むからには「相手がサボる」ことや「実施しない」ような、最低限のことも起こり得ることを予め考えるべきだった。工事における工程管理や施工管理と同じく、頼むからには途中経過もしっかり管理することが、お互いに満足できる成果を得るために不可欠だし、目標意識を共有するためにも有効だ。くどくて鬱陶しいかもしれないが、すべてを任せてはいけないらしい。
明日は、創設時から関係している、ある研究会の総会が博多である。先日からの印刷の件が終了したので、明日は朝から出かけて、中州で一緒に飲む予定にしていた。残念ながらそれどころではない。すべてキャンセル。今後の対策と方針を考えることにする。向こう数ヶ月程度で、ここ1年分以上の遅れを取り戻す必要がある。当初の予定も滞っている状況だし、さらに穴埋め作業が増えると、とにかく大変だ。
それにしても、やってみたら出来なかったとか、失敗したとかいうのが少しでもあれば、どこから攻めるかも考えられるのだが...。何もやっていないんじゃ、ゼロから新たに始めるのはちょっとしんどい。
2008-07-10
子供のお使い?
|朝6時から新幹線で出張。まずは現場の下見。昼前にプレゼン会場へ。会議が夕方に終わり、本来なら宿泊してもいいのでは?初稿が出来上がったとの連絡あり。メールで送ってもらえたら、出張先でも修正できるんだけど...。プレゼンだけが仕事ではない。先方と食事でもしながら、詳細に打ち合わせるほうが重要だ。でも「帰ってもらわねば困る」とのこと。思し召しに従い、訳も分からず会社に戻って校正開始。
楽器のことで知り合いのSさんが退職届を出し、はれてプロ活動開始。演奏技術や音の響き、レパートリーの多さといい、何度聞いても一般のアマチュアの方じゃないなと思っていた。数ヶ月前の初ライブのあと「プロになるんですか」と尋ねたら「もうプロになる歳じゃないから」と一笑にふされてしまった。それでもやはり若い頃からの気持ちを諦めることができなかったらしい。昔一緒に楽器やっていた友達の中にもプロの演奏家になった人が数名いる。彼らは現在でもそれで食っている。でもどなたも20代の頃だ。その後はずっとそんな話は、殆ど聞かなかったなあと思う。年齢を重ねていくといらぬ経験や知恵が邪魔して、自分の能力だけを頼みにして、新しい話に飛び込むということに躊躇してしまう。なかなか思い切ることができない。気づいたときには、体力・技術も衰えて、ちょっと遅すぎたということになりかねない。ちょっと羨ましい。是非頑張っていただきたいと思う。新しい門出を心から応援したい。
2008-07-08
小さなコンサート
|先週からの体調が戻らず頸から肩にかけて痛みがあって、休養のため午後数時間休みをとった。夕方から社内のホールで小さな演奏会があり、再度出向く。合唱、アンサンブル、バンドなどをやっている方が1〜2数曲ずつ演奏をした。どれも楽しい演奏だった。
ついでに私も最後の方で1曲だけ弾かせてもらった。ここのところ練習不足で音量が出ず、音の滑らかさ、曲の構成や曲想でもどうみてもイマイチだったみたい。それと、それほど緊張していたつもりではなかったけど、演奏の後半で指が少し汗ばんできて、右手も左手も滑らかに動かなくなってしまった。普通手が汗ばむことはないので、状況が分からず、どうしたらいいのかわからないまま演奏終了。あとで分かったけど、マイクなしの演奏だったので騒音をなくすために、空調を切って頂いたとのこと。それで会場の気温が上がったということらしい。それでも、小ホールみたいな綺麗な会場で弾かせてもらって楽しかった。
その後簡単な祝賀会があった。技術系の仕事なので、どうしても自己疎外されたモノトーンの雰囲気の作業の連続である。しかし、話してみると、どの方も理想とするところでは、機能が優れて、彩り鮮やかな美しい作品を作り上げることを思っているんだなということが分かって面白い1日だった。