名古屋でもiPhone争奪戦
■整理券配られた直後に即完売
欧米で人気を集める米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)3G」が11日正午、全国で一斉に発売された。名古屋市中区錦3の「ソフトバンクモバイル名古屋」では客が殺到、長い列をつくり、期待に胸を膨らませながら発売の瞬間を待ち、整理券が配られるとすぐ終了、完売となった。
アイフォーンは昨年、欧米で発売され6カ国で計600万台を売り上げ、大きな話題を呼んだ。携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の機能を内蔵し、全面的にタッチパネルを採用。操作性と先進的なデザインが支持され、熱狂的なファンを生んだ。
通信方式が合わず国内で販売されていなかったが、今年に入ってアップルが新規モデルを発表。世界約22カ国での一斉発売が決まり、国内ではソフトバンク(東京都)から販売することが決定した。同社はブランド力を目玉に夏の携帯商戦で一気にシェア拡大へつなげたい考え。
■長蛇の列、徹夜組も
発売を控えて各地の販売店では異様な熱気。午前7時に先行発売された東京都内の販売店では1500人以上が行列。3日前に名古屋から上京して待った同市の大学院生佐野博之さん(25)が一番で入手した。
名古屋市中区の同店でも0日の午後6時半から人が並び、徹夜組など約150人が長蛇の列。購入した人は笑顔で契約の手続きをしていた。
岡崎市から駆け付けた会社員河合哲史さん(27)は「わざわざ休みを取って並びました。前は違う携帯電話会社でしたが、壊れたのでこれを機にアイフォーンにしました」と話し、真っ先にタッチパネルを体感したいと意気込んでいた。
同販売店では数人のアイフォーン専属店員を用意。午前10時にはパンフレットを配布し購入希望者にプランをあらかじめ尋ねるなど、対応に追われた。
【写真説明】やっと手に入れた「iPhone3G」をうれしそうに見せる購入客=11日午後、名古屋市中区錦3ソフトバンクモバイル名古屋
(2008年7月11日更新)
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