2008-07-11
ただそこにある女子格
昨日の朝、十年以上使ってたマグカップを割ってしまったのだ。と同時に、何かが心の中で、同じように割れてしまったのだよ。キッカケって、いつでも、そんなもの。おお、カミュ的だ(と、いちいち自分に照れるのはよくないな)。
篠さんのブログはアメーバで、自分がやっていた「電脳スマックガール」もアメーバだった。自分は本業がソフト屋だし、何より、ネット野郎だから、ランキングの順位を見るだけで、大体、どの位のアクセスがあるか、想像がつく。7月大会の延期を発表したって、大してランキングはあがらない。あのランキングだと、もう悲しくなるほどの人しか見ていない。勿論、それはここも同じ。誰も興味ない。
つまり、女子のトップ団体であるスマックガールの次回大会がどうなるかを気にしている人間は、極々わずかしかいないというのが、スマックガール8年目の現実。
昨日、紙プロ携帯サイトの新連載の話を書いたけど、あの連載、その前はターザン山本さんネタで、その前は金子賢ネタ。その前はミルコだっけ? そのあたりと比較すると、今回の女子ネタ、相当下品なネタに走ったとしても、アクセス激減なんじゃないですかねえ。
結局、自分は、ここを突破出来なかった。もう何やっても、興味すら持ってもらえない。勿論ね、カネがザクザクあれば、色々方法はある。そして、カネがなくても出来る、資本と企画をリンクさせる術は絶対あって、それを自分が出来なかったことも確か。
今は無きMARS(いやあるのかな?)の旗揚げ、有明コロシアムで、女王・辻結花の試合を、スマックガール公式試合として組ませてもらったことがある。GCMさんの好意もあり、辻選手の試合は、スマックを当時放送してもらっていたJスポーツさんのカメラが入り、スマックの枠で放送することが出来た。その時の辻選手の言葉。
「女子もあるんだということを知ってもらいたい」
ディレクターの野田さんは「ただそこにある女子格」とコピーを入れた(見直して書いているわげじゃないので、細部は記憶違いがあるかも)。
今思い出しても泣ける。勿論、スタッフとしてプロモータとして、自分の非力さに。悔し泣き。がんばってくれる選手に申し訳ない、応援してくれる関係者にもファンにも申し訳ない。
だからこそ、最後は、文章という、自分が比較的自信のあるモノを武器にして、馬鹿だの何だの刺激的なこと書いて、少しでも注目集める為に、ブログでもやるしかなかった。なのに、マスコミは無視。身内からは非難轟々。んじゃ、てめえがチケット手売りしてこいよボケ、と爆発しそうになる心を、労務管理上、押さえつけ(られなかったことも多いという噂も)、……ううむ、何かこんなこと書き始めたら、あの頃の、すばらしい日々が鮮やかに思い出されて、苦しくなってきてしまったので、この辺で。
2008-07-10
戦う者はいつも笑われ罵られ蔑まれる
篠さんのブログで、スマック7月大会の延期が発表されたようですね。ぐだぐだ。
身を引いた自分には、こういうことを言う権利はないとも言えます。が、まあ、誰も読んでないブログだし、いいってことにしましょう。
ぐだぐだやるなら、馬鹿でも出来る。ちゃんとやるから意味がある。ちゃんとやらないなら意味がない。そう思います。この時期に延期を発表するなら、延期自体はとっくに決まっていた筈。組織内部も、ぐだぐだになっていて、たったひとつのプレスリリースを出そうと言い出す人間すらいない状態になっていることが想像出来ます。リリースするのは、カネもかからないのにね。
かと言って、ラッパ吹きながら女子始めて、数回で撤退していったようなインチキ野郎に比べて、スマックは圧倒的にマトモであり続けたのも、動かしようもない事実。にも関わらず、続けてきた人間は、続けているだけで、叩かれ続ける。投げ出した人間は、何を言われることもない。なんか変なの。と思いますけど、世の中って、そういうもん。
こういう時期を狙いすましたように、紙プロの携帯サイトでは、女子を巡るゴシップ的連載が始まったりして。筆者の高崎さんって、自分と面識ないんですよね。それはイコール、スマックの会場にも記者会見にも、ロクロク来てなかったということ。そんな方が、いったい何書くんでしょうね。そもそも、私の表記が「長尾“メモ8”丈志」になっていて、そこから間違っている。そんな表記にしてたの観戦記ネット時代だぜ。スマック始めてからは、自分の名前は「長尾メモ8」で統一してましたし、名刺もそうしてました。話になんねえ。
紙プロだったら、チョロさんが書くなら、どんなに酷いこと書かれても、しょうがないし許せる。ずっと女子を応援してきてくれてきた、マスコミの方は、確かに何人か、いらっしゃる。そういう方は、何を書こうと構わないし、書く権利があると思います。
納豆練ってオクラと山芋練りこんだようにチェックしてますので、元・女子総合専門プロモータの私も、唸らせるようなことを書いて欲しいもんだと思いますねえ。
と、何で書くつもりがなかったスマックのことを書き始めてしまったかと言うと、間違ってというか、ついついというか、勢いでというか、2ちゃんに書き始めちゃったんですよ。格闘技板じゃないですよ。格闘技とは関係ない、もっとマイナーな板で(トリップ:「◆vJeSeOVCuE」)。けど、実名で書き始めちゃったという事実には変わりなく。せめて1年くらいは、大人しくしているつもりだったんですが、なし崩し的に、ネット復帰ということになるかもしれません。
未定ですけどね。
2008-05-02
今月の魔界転生
いやあ「DREAM.2」の船木、壮絶な敗北でしたね。また田村が憎たらしいほど田村なんだ。
そういや、このエントリー・タイトル、すっかり定例化してしまい、まるで熱狂的な船木ファン・パンクラスファンみたいですが、自分は、考えて見れば、ネットで、前田オタ・リンオタとして名前を売ったことが、格闘技と関わるきっかけだったわけで。まあ「最もリンオタに嫌われたリンオタ」などという、有難いんだか有難くないんだか、よくわからない言われ方をしていたわけですが。
だから何なんだと言われると、別に何でもないんですが、佐藤Dの煽り映像で、前田さんが「UWFの最大の功績は、格闘技で食えるようにしたこと(大意)」みたいなことを言っていて、それは本当にその通りだと思うんですが、見る側・ファンの側にすると、選手が食えてるか食えてないかなんて、どうでもいいことであり、見る側・ファンの側にとっての「UWFの最大の功績」は「格闘技を語れるようにしたこと」だと思うんです。
「選手が食えているか」ということを真摯に考え続けなくてはいけない立場から離れ、市井のファンに戻って、ゆったり格闘技を眺めてみると、格闘技が、いつの間にか、また語れなくなっている。船木・田村戦を見て、そんな事を考えました。あれほど語りたくなる試合は、久々だったから。但し、懐古趣味からではなく、今の船木と田村に関して。だから、あの煽り映像自体は、全然ぴんと来なかった。
オチもありませんし、何かの暗喩でもないです。そう思っただけ。
今月も普通に生きてます。
2008-04-05
今月は涅槃からお送りします
と、タイトルだけは浮かんだものの、特に書くこともない平穏な日々を送っております。
春ですね。
どんなに厳しい冬であっても、必ず春はやって来ます。願わくば、皆様の心におかれましても、春訪れ、桜満開の季節でありますことを。
などと、心にもないことを書いてしまった。
2008-03-03
今月はもう生きないでいいかな
最近は何をしているのかといえば、そりゃ生きる為に働いているわけですが、実は何か違うことを始めたわけではありません。というのは、むしろ今までも、スマックの為にスマック以外のビジネスを激しく動かす必要があったので、散々っぱら働いていたわけですね。つまり、今はスマックに関わる作業をしていた時間が、すぽっと空いた感じです。その時間を、本来のビジネスに使えば、ガポガポ儲かってウハウハと考えるのは素人というもので、世の中そう簡単にはいかないのだけれど。
最近は、出来た時間で色々と勉強しています。元々学生を止める以前から、やらされる勉強は嫌いだったけど、自分で課題をもってコツコツ何かを勉強するのは好きな方で。とはいえ、やはり強制されないと人は中々動けないもの。なので、40歳になるまでにはもう一度大学に行きたいとは思っていたんです。思っているだけで、いつの間にか、40代も半ばになってしまったのだけど。
ところが、スマックを止めたこともひとつのキッカケではあるんだけど、それ以上に意識の変化が起きたのは、NHK特集やら何やらで、脳梗塞やアルツハイマーからのリハビリ風景と、その最先端の理論的背景を見たから。
人間、何でも身につくのは25歳までで、そこから脳は衰えるばかりというのが、自分が持っていた常識で。実際、40過ぎた人ならわかってもらえると思いますが、もう記憶力の低下などは悲惨なもんです。うんざりするほど衰えてきます。ところが、脳梗塞で動かなくなった身体をリハビリで立て直す風景や、実際に脳機能が復活していくのを、MRI等で見せられると、これは必ずしも身体を動かすという機能に関してだけじゃないだろうと考えるようになり。鍛えれば、まだまだ脳は鍛えられる。そんな気持ちになってきて。
今となって考えてみれば、スマックガールと関わった5年間、あれは自分にとって2回目の大学だったのかもしれない。色々と新しいことを学びましたから。勿論、これからも新しいことを学んでいく。そして、自分はまだまだ賢くなれる。
2007-12-07
新しい船に乗るのは古い水夫ではない
メモ8どうなってるんだ、本当に首吊ってるんじゃないかという噂が出て、実際に心配してくださる方々が、それなりにいらっしゃった為、あえてここを作ったんですが、あっという間に某所に晒され、思いのほか、見に来る人が多く。意外でした。
電脳スマックの過去ログを消すのは惜しいという、ありがたいありがたい声を頂きました。インサイダーではないファンの方々には評価してくださっていた人も多く、どこかにログとして残すことを考えなかったわけではないです。が、今後、篠さんが先頭に立ち、前に進んでいくスマックガールの方針とは、明らかに違う未来を、自分は書いていたわけで(特にルールを含めた競技運営面)、そんなものを「今は、かんけーねー奴」だとしても、検索すれば、すぐ出てくるような状態で放っておくのも、いかがなもんかと考えました。
スマックガールにスタッフとして参加した時、それまでにネットに発表していた文章を、自分は削除しませんでしたし(これは今でも多くが残ってます)、あえてその時のハンドルである「メモ8」を、リアルな世界で名乗ることを選びました。損することはあっても、得することは、ほとんどないにも関わらずです。ですから、それはもうポリシーであり、そういう価値観を持った人間なのだとしかいいようがありません。
が、今回は事情がちょっと違う。自分がスマックガールを主催していた時期の言動で、今後のスマックガールに迷惑がかかるようなことは、可能な限り避けたい。そういう思いです。
勿論「インサイダーではないファンの方々には評価してくださっていた人も多く」と書いたのは、当然、評価して欲しかったインサイダー、特にスマックガール内部と、マスコミ系の方々からは、極度に不評であったということです。だったら、益々そんなものを残しておいてもしょうがないでしょう。
老兵は死なず。けれど、とっとと消えるべきだと考えます。
わずかに存在するかもしれない、メモ8個人を心配してくださる方には、こういう言い方をさせて頂きます。メモ8は、スマックガール、そして総合格闘技という鳥篭からは、飛び立ったということです。自由に空を飛んでみようと思ってます。そちらの方が、もっともっと苦しいのは、わかる人にはわかって頂けると思います。
休止だ引退だと言いながら、おめーまたここで、延々おかしなこと書き始めるんじゃねーだろーなーと思った、そこの貴方。大丈夫、これで終わりです。
2007-12-04
まだまだネット活動休止中です。
これでスマックガールから引退であります。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。力不足ですいませんでした。またいつかどこかでお会いしましょう。