J開幕当初のように、常に満員のスタジアムでプレーすることは全選手の希望でもあり、サッカー界が望んでいる理想の姿でもある。そこで、そんな理想に近づけるための「サッカー人気向上案」を、全チームに訪問して選手側からの視点で自由に語ってもらった。どんなアイディアが出るのか、ご期待ください。
― サッカーの人気を上げていくためには、どんなことが必要になるでしょうか。
髙萩 チームとしては勝ち続けることが一番必要なことだと思います。優勝争いをしていたり、実際に優勝したりすれば、お客さんの数は増えてくると思います。チームが勝つこと。僕はそれが大事だと思います。
柏木 もっと接戦になれば見てくれる人も増えるんじゃないかと思います。いつもレッズとガンバの独走ではなく、どのチームもレベルアップして、どのチームが対戦してもどこが勝つか分からないくらいになれば、もっと盛り上がると思うんですよね。
― 勝つことと、レベルの均衡が必要だということですね。
柏木 それから、テレビ放映でしょうか。日本代表の試合にはお客さんが沢山入っていますよね。テレビでもJリーグの試合の中継はやらないけど、日本代表の試合はやっています。だからJリーグは知らないけど日本代表は知っている、という人が多いですよね。僕はいつも、ちょっと悔しいよなあ、もっと見てほしいなあ、と思っているんです。まずは、日本代表のように露出が増えるといいなあと思うんです。
― それじゃあ、まず、二人がA代表になって、試合もそうだし、バラエティとか、いろいろなテレビに出演してください。そういう効果もありますので。
柏木 代表になれるんだったら、なりたいですよ! それにテレビに出たいです。バラエティとかメチャクチャ出たいです。キャラは持っていないかも知れないですけど(笑)、出たいです。
髙萩 俺はいいです。バラエティとかでしゃべれる自信ないですよ。
柏木 俺はうんといじって欲しいです。(笑)やっぱり、テレビでいじってもらえたら、オイシイじゃないですか! 普段いじられるのはあんまり嬉しくないですけど、そういうところでいじられたら本当にオイシイですよねえ。この間、やべっちで播戸さんがすごく面白かったんです。俺も頑張ります。同じ兵庫県出身ですから!
― だったらまずはU-20の時で大活躍して、インタビューで楽しい発言をお願いします。
柏木 そうですよね! 皆さんに覚えてもらえるように勉強しておきます。俺、結構磨いているんですよね。いろいろな場で、笑かしあいとかしているんです。前田君とか、吉弘君とか。中でも吉弘君が面白いです。俺は一発芸系なんで。(笑)
― 槙野選手がすごくしゃべるとか。
柏木 あいつは面白くないけど、すごくしゃべるんです。
髙萩 妙にしゃべるんです。(笑)
柏木 前田君も面白いんですよ。
髙萩 でも取材の場とか、人前ではやらないよな。
柏木 クールに見えるけど、そのギャップが面白いんです。テレビとか出たら発揮するんじゃないですか。
髙萩 いやあ、やらないやろ。はいー、とか言ってるくらいで。
柏木 僕もそうですが、どうしてもインタビューだと真面目に答えてしまうんですよね。
髙萩 一人だとムリだよね。
柏木 あと、点を取った時のパフォーマンスとかも一生懸命考えているんですよ。早く、その機会が欲しいです。
― まとめると、お客さんを増やすには、髙萩選手が勝利に貢献し、柏木選手が笑いに貢献する、ということですね?(笑)
柏木 いやあ、僕も勝利に貢献ですよ!(笑)ただ、笑いは磨きたいですよね。関西人なんで、面白いって言われることが嬉しいんです。
― 笑いの話題がつきなくていいんだけど、他にはなにかありますか?
髙萩 スタジアムへの交通の便が今ひとつよくないんですよね。
柏木 遠いし、それに広すぎるし。
髙萩 野球は広島市のど真ん中に球場があるから行きやすくていいんですよね。
柏木 市民球場が移転するから、その跡に専用スタジアムとか出来たらいいんですけど。
髙萩 交通の利便性が良くなれば、もっと見に来てもらえると思うんですけどね。
― 了解しました。インタビューはこんな感じでOKです。
髙萩 ええっ!?
柏木 いいんですか? 笑いの話しかしていませんけど!!(笑)
― お二人の素顔が見えてくることが、選手協会が目指しているサッカー人気向上にも繋がりますので、こういうインタビューも最高だと思います。ありがとうございました。 |