毒物カレー事件で医療機関の判断ミス指摘
4人が死亡、63人がヒ素中毒になった毒物カレー事件から10年となるのを前に、捜査段階で鑑定にかかわった北里大の山内博教授が11日、和歌山市で講演し「当初疑われたシアン(青酸)のカレーへの混入を医療現場で否定できれば、重症者を減らせたはずだ」と指摘した。
事件では、カレーから和歌山県警が青酸化合物を検出、当初は青酸中毒との見方が強かった。山内教授は「シアンが入っていれば、口がしびれて飲み込むことができなかったはず。医療機関がシアン中毒をきちんと認識していなかった」と述べ、被害の背景に判断ミスがあったとの見方を示した。
また、山内教授は患者の体内からヒ素が抜けても、体に何らかの問題が起こり得ると強調。「今後も長期的な観察が必要」と話した。
和歌山市で開催中の日本中毒学会で講演。事件は1998年7月25日に発生した。学会によると、事件がきっかけで、毒物分析機器が全国の医療機関に普及したという。
[2008年7月11日21時23分]
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