自民党の与謝野馨前官房長官と民主党の岡田克也副代表が11日の朝日ニュースターの番組収録で、財政再建の手段として増税が必要だという認識で一致した。自民党の「増税派」と「ポスト小沢」の筆頭格が、将来的な政策では足並みをそろえた形だ。
岡田氏は、基礎的財政収支の黒字化目標である11年度までの消費税率引き上げは否定したが、「その先の目標を議論すべきだ。歳出削減だけでは無理だと、どんな人が議論してもなる」と主張。与謝野氏は消費増税の時期を「2〜3年の範囲で考える」とした福田首相発言に触れ、「自民党内は岡田さんの路線にほぼ近い」と持ち上げた。そのうえで与謝野氏は、民主党代表選で財源論が争点になることに期待感を示した。